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「お前も一緒に、みんなでだ」
「俺も一緒…………」
少し悩んだスネークは、差し伸ばしたシエルの手をゆっくりと掴んだ
「まさか彼を屋敷に置くとは思いませんでした」
「野放しにしておいて何度も命を狙われるよりいい
あの蛇を操る能力もなかなか役に立ちそうだ
それに、そろそろペットも欲しかったしな」
「あんな嘘までついて…」
『“嘘”も突き通せば、“真実”になる
最後は全てお前が飲み込んでしまえばいい話だ』
「…………そうですね」
そう、飲み込めばいい話だ
「それより、
「そうですねぇ…」
セバスチャンの「遺体」を棺に入れ、埋葬するために教会に集まった
墓石の下に埋めたセバスチャンを、黙って見つめる
「シエル!! お義姉様!!」
「わっ!?」
『エ、エリザベス…』
大泣きしたエリザベスが抱きついてきた
「セバスチャンは嘘つきだわ。シエルとお義姉様を1人にしないって約束したのに、ひどいっ…」
「泣くな、シエル!! アニエス!! 俺たちはずっと一緒だからな！」
「ずっとずっとよ！」
こんなに泣き喚いているこいつらに、フッと口元が緩んだ
「こんなに想われてアイツも僕もアニエスも幸せだ。さあ、屋敷に戻ろう」
背を向けて歩き出したとき、チリリーンと鈴が鳴り響いた
「お墓のベルが鳴ってる…？」
「おやおや、そんなにのんびりしてていいのかい？
あのベルが鳴るってのことは、彼まだ生きてるよ」
「掘り起こせ!!」
棺を掘り起こし、蓋を開ければ「やれやれ、やっと出られましたね」と困った顔になるセバスチャンが現れる
「生き返った」セバスチャンに、全員が飛びついた
「安全棺桶にしといてよかったねぇ」
「いやまったく」
『ふふふ』
しれっと言ったシエルにクスクスと笑う
「ふう。あの程度のショックで誤魔化されてくれて助かりました」
「能天気すぎるのも考えものだが」
涙と鼻水だらけのセバスチャンにハンカチを渡してやれば、「セバスチャン」とタナカが歩いてきた
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年10月11日 21時
