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「なぜ…ここに…!?」
「ブラックとスマイル、エンジェルがジョーカー達のテントに侵入した翌日、あいつらはいなくなった
絶対にお前らのせいだ！って、ワイルドが言ってる
だから俺は衣装の匂いをたどり、スマイルとエンジェルを追いかけた…って、オスカーが言ってる」
スネークのここまでの道のりは、近くまでこちらに来ることができた
途中、ソーマとアグニに出会い、こちらまで馬車を使わせて送らせた、と
「「………………」」
「あンの、馬鹿ども…」
「流石にフォロー出来かねますね」
「あー、それで？」
『彼らの失踪は私たちのせいだと？』
コソコソと話し終えた後、スネークに振り返れば「そうだ！」と大きな声で言う
「お前達が来てからあいつらの様子がおかしくなったんだ!! って、ワーズワスが言ってる
ジョーカー達が俺に何か隠し事をしてるのはなんとなく分かってた
………でも、あいつらはこんな姿の俺を、仲間だって言ってくれた、家族だって言ってくれた
それをお前らが奪った!! 絶対に許さない!!」
どこかで見た恨みやいろんな感情が混ぜ込められたその表情に、シエルは目を瞑った
「お前のいたサーカス団は、巡業先で子ども達を次々と誘拐していた
僕らはその証拠を掴むため、お前達の仲間になった」
「ジョーカー達が誘拐犯…!? ウ…ウソだ、デタラメ言うな!!」
「デタラメ？そうかもな
なぜなら証拠を掴む前に僕の素性がバレてしまい…彼らは行方をくらました
そういう意味ではお前達の平和を奪ったのかもしれない
だが彼らのせいで悲しむ子ども達を助けたいとも思ったんだ。もちろん、お前も助けたい」
「え…？」
シエルはスネークにくくりつけてある縄を解いた
「なんのつもりだ!! って、ワイルドが言ってる」
「坊ちゃん」
「スネーク、僕の屋敷に来い」
「なっ!? 何を言ってる!? って、キーツが言ってる」
「言っただろう、助けたいと
僕らは今もジョーカー達を探している。もちろん、時間解決のためだが
だからここにいるのが彼らに会える1番の近道だと思わないか？
サーカスで暮らしたみんなが悪人じゃないことはわかってる。誰にでも優しく明るい、だからこそ罪を償い、本当の幸せを手にしてほしいと思う」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年10月11日 21時
