40-16 ページ3
「バレたら何かしらお仕置きがあるとは思ってましたが、まさか殺人犯にされるとは…
陛下もなかなかユーモアのあるお方です」
『ですが昔からゲームは得意でして
「なぜ罪のないウッドリーさに」
「言ったでしょう。奴は
先生はシエルの言葉にキョトンとする
「表向きの仕事はダイヤモンド研磨業
しかし裏の顔は、ダイヤで手に入れた非合法な武器を紛争地域に売り捌く武器商人です
そして、2週間ほど前、ダイヤモンド発掘業のローズ社社長が殺害される時間が起きまして」
「僕達は独自のルートで事件の犯人がウッドリーであることを突き止めていました
裏社会の人間がその力で表社会の者を脅かすのは重大なルール違反です」
『どうせ消す予定だったんです。身代わりとしては最適な人材でしょう』
「陛下の憂いも晴れ、坊ちゃんとお嬢様もご無事
一石二鳥というわけですね」
クスクスと笑っていれば、先生はウッドリーが言っていたあの言葉を聞いてきた
「英国裏社会の戒律を破る者を見つけ出し始末する。女王の番犬」
『今回の件は、陛下が私たちにその資質があるかどうかを再確認するちょっとしたゲームに過ぎません』
「大体、今までの話が本当なら彼は…その執事は…」
「『
「そう、私が人間ではない。…という
セバスチャンの言葉に先生は椅子から転がり落ちた
「“知ったからには忘れる努力をしなくては” ねぇ？先生」
「ぅ…うわああああッ!!」
走り出した先生の目の前にセバスチャンが立ちはだかる
「この事を口外されればどうなるか…お分かりですね？」
「ぜ…絶対言わないっ、言いませんからッ」
「そのお言葉、ゆめゆめお忘れになりませぬよう…
私たちはいつでも見ていますよ…」
「なぜ、彼に正体を明かすようなマネを？」
先生が逃げるように帰ったのを見送ったあと、セバスチャンが聞いてきた
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 151人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年10月11日 21時
