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「魂が入っていない肉体が動くことなどありえるのですか？」
「“上”もそんなことありえないって言うんだけど、実際こうやって動いちゃってるワケで死神派遣協会的にも調査中ってワケ」
「つまり、明らかになっている情報は“殺すなら頭を潰せ”ということのみ…」
「正確には、“殺す”じゃなくて、“動きを止める”だけどね」
なるほど
やはり、リアンに吐かせるしかないようだな
リアンの後を追いかけるため、奥のドアへ向かおうとすると
ｶﾞｷｯ
死神が
「悪魔が乗船してたって管理課にばれたら
『害獣に魂を横取りされた事実を隠蔽しているのでは？』
なんてイチャモンつけられてメンドーなことになりそージャン？
そんで残業とかマジ勘弁なんで、ここで消えてくんない？」
コイツに足止めを食らっている暇はないのに…ッ
『私たちは先に行く！少し遊んでやったらさっさと来い！』
「御意」
「カンジ悪ッ。イマドキの子どもってかんじ〜」
「よそ見をしていてよろしいのですか？」
「っと」
部屋を出た後、長い地下へと続く階段を降りていく
「逃げ足の早い」
銃を構えていつでも撃てるように構えていると、後ろから何者かが手を伸ばしてきた
「うわっ」
「きゃあっ!?」
『…リジー!?』
ケーキを持ったエリザベスがいた
「もうっ。婚約者を撃つ気〜!?」
「そんなことより、なぜここに!?」
「走ってるの見えたから追いかけて来ちゃった
待っててって言ったのに、急にいなくなるんだもの
でね、これシエルとお義姉様の分のケー」
むぐっ、とエリザベスの口を手で塞ぎ、人差し指を立てる
『ごめんなさいね、エリザベス
今は貴方に構っている場合じゃないの
ここは危険だから叔母様達のところへ戻って！』
「いいな！」
「あっ、シエル!? お義姉様!?」
あの子、ちゃんと戻ってくれるといいけど
ーカンパニア号 船底貨物庫ー
階段を降り切ると、そこは貨物庫が広がっていた
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年10月11日 21時
