1話 寂しい ページ8
「監督生〜」
「準備できてるか〜」
『うん！』
飛行術のため、着替えて運動場へ走って向かう
2人はホウキを持っていて、少し早めに運動場へ向かっていったので、私は少し遅れている
体力には自信がないので、走っては歩いての繰り返し
…体育になると、必ず最初にバテるからいつも渚とカルマが付き添って保健室へ連れて行ってくれたっけ
ヘトヘトになりながら運動場へ向かうと、バルガス先生が「手始めにグラウンド10周」と言い、さっきまで走ってきたのに、さらに走らされることになった
「監督生、大丈夫か？」
「顔真っ青じゃん！」
『うぅ………』
フラフラな足取りで、走っていれば足がガクンと大きくぐらつき、その場にへたり込んで倒れてしまう
「監督生！」
「おい、大丈夫か！」
息が乱れて苦しくて、いつも背中をさすってくれるはずの磯貝君がいなくて
安心させてくれるような人たちの声も気配もなくて
ポロポロと涙が溢れてくる
「大丈夫？」
ふんわりとかけられた上着にパッと顔をあげれば、優しい笑顔を浮かべたフロイド先輩がいた
「小エビちゃん、歩ける？」
優しい声に無意識に首を横にふれば、「そっかぁ」と、優しく抱き上げられ、木陰の方へ連れて行ってくれる
聴き慣れた、懐かしい声、どことなく彼と似ているその声に安心してしまう
「小エビちゃん、体力ないのにずっと走るとかダメだよ〜」
パタパタと仰いでくれたフロイド先輩は、魔法でそよそよと優しい風を吹かせてくれる
「…小エビちゃん？」
流れ出る涙は止まらなくて、フロイド先輩はあわあわと慌てる
「小エビちゃ」
『帰りたい…っ』
「……」
『カルマ達に…っ、会いたい……っ！』
乱れた息が、涙のせいでさらに乱れて苦しくなる
フロイド先輩は、何も言わずにただただ背中を撫で続けてくれる
「…小エビちゃんが帰っちゃうの、やだなぁ」
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雪華 - 好きなポケモンは何ですか?私はイーブイとワンパチとユキメノコとヒトモシとピカチュウです。 (2020年10月7日 17時) (
レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年10月7日 17時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
音符(プロフ) - むっちゃ好きです！続き楽しみにしてます！！ (2020年9月26日 20時) (レス) id: 27532e9d38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年9月21日 0時
