8話 愛情 ページ43
「よっ」
『ヒロ…君』
廊下で監督生さんとお話をしていれば、長い外廊下を歩いてきた人物が現れ、そちらに目を向ければ監督生さんは目を見開いていた
「ヒロ、心蘭が驚いてる」
「そりゃあ、大好きなお兄ちゃんが目の前に現れりゃあねぇ」
「心蘭」
「無視かよッ！」
銀髪の髪の毛で、切長の瞳を見せる男は監督生さんに近づき、「久しぶり」と微笑んだ
「すごいとこにいたね。俺、びっくりした」
「おいおい、悠人。我が妹にあんまり近づかないの」
『ユウちゃん、ヒロ君、なんでここに…』
「可愛い妹が、どこにいようと見つけ出すのがお兄ちゃんの仕事でしょ？」
『！』
「…そんな心蘭ちゃんには、お兄ちゃんからのハグが待ってまーす」
『………』
「………もう、我慢しなくていい」
ギュッと抱きしめられた監督生さんは、黙って静かに彼の胸の中に収まり、服を強く掴んでいた
「そーそー。怖かったんならわんわん泣いていいからね〜」
「1人でよく頑張ったね」
「お兄ちゃんはすごく驚きました」
小刻みに揺れる彼女に優しく慣れた手つきで頭を撫でる彼
「あの、あなたは…」
「あぁ、俺は黒尾大翔。心蘭の兄貴
で、こっちは」
「羽冨悠人…」
「俺も悠人も、心蘭の大事な仲間ね。よろしく、えーと」
「ジェイド・リーチと申します」
「おー、よろしくよろしく」
「あれ、大翔さんじゃん」
「おー。赤羽か〜、なんだお前らもいたのか」
こちらにわらわと来た赤羽さん達は、黒尾さんを取り囲んだ
「大翔は心蘭のお兄ちゃんだから、カルマ達とは仲がいいんだ」
「……！」
「…大翔は自分が先に卒業したからカルマ達に心蘭を任せたのもあるけど」
「黒尾さんは」
「3年。俺は2年だけど…ヒロは先に卒業した」
「では…」
「今は高3で、俺が高2。心蘭が今年から高1になるんだ」
「では、年上の方でしたか…」
「うん、まあそうなる」
あまり興味のなさそうな彼は、「あと」と切長の瞳をこちらに向けてきた
「あんまりヒロをからかったり、みくびったりしない方がいいよ
それのせいで返り討ちにされた奴、たくさんいるから」
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雪華 - 好きなポケモンは何ですか?私はイーブイとワンパチとユキメノコとヒトモシとピカチュウです。 (2020年10月7日 17時) (
レス) id: 1286db9797 (このIDを非表示/違反報告)
星猫 - 知ってるアニメは何ですか？ (2020年10月7日 17時) (レス) id: dba8a79b51 (このIDを非表示/違反報告)
音符(プロフ) - むっちゃ好きです！続き楽しみにしてます！！ (2020年9月26日 20時) (レス) id: 27532e9d38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年9月21日 0時
