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コナンは立ち止まって振り返った
音風も握っていたペンを机に落とした

風見『去年、拘置所で取り調べ相手を自 殺に追い込んだ』

コナン『自 殺って…』

風見はしばらく無言で、雨粒が跳ねる水面を見つめていた

風見『…悪い。子供に言うことじゃなかった。だが、なぜか君や音風さんにはこんな話ができてしまう。変わった子だ…彼女もね…』

そう言って風見は強くなった雨の中を歩いて行った
その後ろ姿をしばらく見つめていたコナンも、やがて反対方向へも歩き出した

スマホの画面を閉じた音風は無言でノートに書かれた情報を眺めた
『Nor』というサイトから不正アクセスが見つかったなら、小五郎の容疑も晴らすことができる

ここにきて、ようやく希望が見えてきた

カルマ「月風ちゃん」

『……え?』

カルマ「ビッチ姉さんが呼んでる」

『え?』

教卓の前で椅子に座りこっちに来いと手招きをするイリーナに『……?』と小首を傾げた

『何ですか?』

イリ「アンタ、警察と関係持ってるわよね?」

『持ってますけど…何か?』

イリ「アンタが知ってる中で、使えそうな人いない?」

『は?』

イリーナの言葉に音風はドスの効いた声を出した
生徒達はゾッとしその光景をジッと見た

イリ「アンタの知り合いを私がうまく使ってあげるって言ってんのよ」

『…………』

イリ「ね?分け前はちゃんとあげるわよ」

『…………ざ…な』

イリ「は?」

途切れ途切れに聞こえてくる声にイリーナは目をひそめた

『ふざけるなって言ってるんです』

冷たい声にイリーナは目を見開いた
本当に中学生が出せる声なのか

『あなたのために私の知り合いの刑事を手伝わせるわけないでしょう…
高慢で高飛車で…暗殺のリスクを考えず、彼らの気持ちも考えず…よくそれでここに来れましたね…

国を守る方に失礼じゃないですか?』

イリ「あんたっ…!」

イリーナは立ち上がり音風の胸ぐらを掴んだ

イリ「あんた達が殺せないから、私が来てやってんのに、何よその言い方!」

『その態度がうざいっつってんだよ!!!分かれよ自己中高飛車!!!』

イリ「!!?」

パァンとイリーナの頬を叩いた音風は『自分の事しか考えられない人間は』とイリーナの腕を捻り上げた

『ゴミ同然…クズ以下よ』

ドンッとイリーナを突き飛ばすと、席に戻った
ドカリと座れば、イラつきを隠すためにイヤホンを取り出し音楽を聴き始めた

20話 IoTテロだよ!→←19-6



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サッカーバカ(プロフ) - チーズたまごさん» ありがとうございます!ゆっくり更新ですが、よろしくお願いします! (2019年3月16日 19時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
チーズたまご - いっつも楽しく読んでます!ゼロの執行人大好きなので続き楽しみです!更新待ってます! (2019年3月16日 15時) (レス) id: 798822fad1 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 麗さん» 本当ですか!?沢山の方にお気に入りにしてもらって嬉しい限りです!! (2018年12月17日 21時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
- 暗殺教室、名探偵コナンともに私好きなお話なのでとても続きが楽しみです! (2018年12月17日 10時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年12月5日 23時

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