検索窓
今日:8 hit、昨日:1 hit、合計:85,216 hit

19-6 ページ20

突然、イヤホンから聞き覚えのある声が聞こえて音風はむせてしまった

コナン『な……なんでここが……』

安室『毛利小五郎のことになると、君や工藤音風さんは一生懸命だね。
それとも、蘭姉ちゃんのためかな?』

『ゲホ』

イヤホンから聞こえる声と、コナンのスマホの内カメラから見える安室の姿に音風は無言になる

その時、ガサッと音がした
どうやら植え込みの方かららしい

安室『構わない、出てこい』

安室が声をかけると、風見が出てきた

風見『なぜ、私を呼んだんです?降谷さん』

風見に無言で近づいた安室は、いきなり風見の腕を掴んでねじりあげた
風見が思わずその場に膝をつく

すると、安室は風見の袖裏から盗聴発信機を外してみせた
コナンが仕掛けた盗聴発信機がバレていたのだ

『(バレてる)』

安室『これでよく公安が務まるな』

風見『す……すみません』

安室は風見の目の前で盗聴発信機を指で押しつぶした
そして風見の手を離して歩き出す

風見『一体……誰が……」

風見はねじり上げられた手を押さえながら、悔しそうに呟いた
2人を呆然と見ていたコナンはハッと我に返る

コナン『待って!』

柱に立てかけていたスケボーを取り、安室を追いかけた
風見も後を追う

橋の真ん中で立ち止まり、周囲を見回したが、安室の姿はどこにもない

風見『盗聴器は君が仕掛けたのか?』

橋を渡りかけた風見はコナンに尋ねたものの、すぐに『いや、まさか』と打ち消した

風見『こんな子供が……』

ありえない、と自嘲気味に被りをふる風見をコナンがまっすぐ見つめる

コナン『安室さんと姉ちゃん…工藤音風は、全国の公安警察を操る警察庁の『ゼロ』……』

風見『!』

コナン『そんな2人に接触できるのは、公安警察の中でも限られた刑事だけ。それが風見さんだったんだね』

風が吹き、2人の間をいくつもの葉が舞う
目を見開いた風見は、緊張気味に一歩退いた

風見『……君は一体、何者だ』

子供相手に言う言葉ではない、頭ではわかっていたが、風見は聞かずにはいられなかった

コナン『江戸川コナン。探偵さ』

コナンは大人びた瞳を風見に向けた
スケボーを抱えて立つその姿は、どう見てもただの小学生なのに、その言葉は妙に説得力があった

どんよりもした曇り空からポツポツと雨が降ってきた
川の水面に無数の波紋が広がって行く
コナンが橋を進もうとすると、手すりに寄りかかった風見が口を開いた

風見「君の言う、安室という男は……人殺しだ」

『『……!?』』

19-7→←19-5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
150人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

サッカーバカ(プロフ) - チーズたまごさん» ありがとうございます!ゆっくり更新ですが、よろしくお願いします! (2019年3月16日 19時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
チーズたまご - いっつも楽しく読んでます!ゼロの執行人大好きなので続き楽しみです!更新待ってます! (2019年3月16日 15時) (レス) id: 798822fad1 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 麗さん» 本当ですか!?沢山の方にお気に入りにしてもらって嬉しい限りです!! (2018年12月17日 21時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
- 暗殺教室、名探偵コナンともに私好きなお話なのでとても続きが楽しみです! (2018年12月17日 10時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年12月5日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。