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18-2 ページ11

『これは…』

烏間「彼が渡して来た」

音風は紙の内容の文字を目で追って読むと、また二つ折りにしてポケットに入れた

『失礼します』

音風は教室へと戻った

『(今夜、ポアロの買い出し)』

紙の内容を頭の中で思い出すと音風は授業へと戻った
放課後、音風はスクールバッグに荷物を詰め込んでいると、トンッと教科書が置かれた

『殺せんせー?』

殺「月風さん、最近サミットでの事件を気にして授業を疎かにしていますね?」

『あ……、すみません』

目線を落とし片付ける手を止めた
殺せんせーは「うむ…」と顎に触手を当てた

殺「少し、お話をしても構いませんか?」

『えぇ、用事もまだ時間があるので』

殺せんせーは机を月風のに向かい合わせにして並べると、「よっこらしょ」と椅子に座った

殺「では、これから話すのは先生との内緒の話です。他言無用ですよ」

ヌルフフフ、と笑う殺せんせーに『秘密事なら、私は口が固いですよ』と笑う

殺「では、生徒との親睦を深めるために、色々と質問しますね」

『はい』

荷物を横にかけ、音風はニコニコとした

殺「君のお誕生日は?」

『5月4日です』

殺「趣味は?」

『そうですねぇ、本を読んだりお菓子を作ったり…』

殺「では、最近はまっているものは?」

『うーん…強いて言うなら、推理小説を読んで犯人を当てる…これはずっとハマってますね』

ポンポンと出てくる質問にすぐに答えていく音風に「では」と殺せんせーは一息ついた

殺「君の本当の正体は?」

『……!』

かすかに瞳孔が開いたのに気づいた殺せんせーは、「どう言う意味かわかりますか?」と聞いた
音風は動揺するもすぐにニコリとした

『降矢月風、E組に通う生徒ですよ』

殺「にゅぅ……」

ここまでシラを切った生徒に殺せんせーは唸った
音風は『(簡単に言うわけない)』と力強く思った

殺「どうやら野暮な質問でしたねぇ」

『そうですね、本当の正体なんて、降矢月風だけですよ』

殺「では、君の袖口や手首から硝煙の匂いがするのは何故ですか?」

『家の近くに射撃場があって、そこでよく撃ってるんですよ』

殺「ほぉ」

『私の父がハワイで射撃の仕方を教えてくれまして…たまに撃ってみろと言われるんです
それで、腕が落ちないようにと』

殺「努力してるんですねぇ」

感心感心、と頷く殺せんせーに『じゃあ、私からもいいですか?』と言う

18-3→←18話 それが公安だからな



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サッカーバカ(プロフ) - チーズたまごさん» ありがとうございます!ゆっくり更新ですが、よろしくお願いします! (2019年3月16日 19時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
チーズたまご - いっつも楽しく読んでます!ゼロの執行人大好きなので続き楽しみです!更新待ってます! (2019年3月16日 15時) (レス) id: 798822fad1 (このIDを非表示/違反報告)
サッカーバカ(プロフ) - 麗さん» 本当ですか!?沢山の方にお気に入りにしてもらって嬉しい限りです!! (2018年12月17日 21時) (レス) id: 7487ed3f06 (このIDを非表示/違反報告)
- 暗殺教室、名探偵コナンともに私好きなお話なのでとても続きが楽しみです! (2018年12月17日 10時) (レス) id: 8656a872ff (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年12月5日 23時

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