89-9 ページ4
ブツンと音を立てて良守の結界が破壊され、校舎が沈んでいく
ｶﾞｼｯ
沈んでいく体を支えるように結界を使ってなんとか耐える
限くんと影宮くんが良守を支えに行ってくれている
「てめえにゃ、心底ムカついた
人の言うことことごとく無視しやがって…そんなに自分1人で守りたいなら、そうしてみろよ
沈んでる場合か」
「影宮…志々尾…お前らにも…雨が…」
「知るか!!」
「ここはからすもりで、お前は正統、俺たちは補佐だ!!
死ぬ気でどうにかしてみろ!!」
「でなきゃ全部沈むだけだ!!」
良守が、沈む？
“守香！”
そんなの絶対…
いやだ！
ﾋﾟｼｯ
「守香!!」
「待て、それは…」
「やめて、守香!!!」
『ごめん…。滅!!』
ボッと結界でかこった土地神を滅すれば、雨も黒い陣地も無くなって、ただ土に埋もれた私たちが残った
「ちょっと、守香！あんた、何やったかわかってんの!?」
『…仕方ないじゃん。時音ちゃんだって、そうしようとするでしょ』
「けど…！」
『だって…みんながいなくなるの、嫌だもん』
「あんた…」
みんながいなくなることの方が、私は嫌だ
「確かに沈下は治ったし助かったけど」
ｽﾞｽﾞﾝ
校舎が半壊状態になってしまった
これは早いところ直さないとだめだ
ピラッと何枚もの式神を取り出し、自分を掘り出すために式神に力を込める
「いててててて!!
無理！無理!! 足が!!」
「おい、もっと掘ってから引っ張れ!!」
「こんなんなるまでなぜ呼ばん!!」
「(ｺﾞｷ
ぎゃーーーー!! 変な音した!! 変な音した!!」
時音ちゃんになんとか張り出してもらい、男子3人を見ればすでに動ける気配がなかった
しゃんとしてよ…
「む」
『？』
おじいちゃんが何かを感じ取ってそちらを見ると、白装束の人がいた
「奥久尼の部下か…なんの用じゃ」
「実は…この烏森からそう遠くない場所で、神佑地狩りが行われたようでしてね…」
「なんじゃ！それがわしらの仕業だとでも…」
「あ、いえそうではなく」
『？』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 315人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白すぎる…更新頑張って下さい！結界師最高 (7月7日 18時) (
レス) @page6 id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
龍哉(プロフ) - めっちゃ面白いです！私も結界師好きです！応援してます！ (2022年5月5日 7時) (レス) @page5 id: 9d65f48e5c (このIDを非表示/違反報告)
鱗川 - 影宮君と夢主の絡みが好き過ぎてヤバいです。 (2021年12月31日 2時) (レス) @page5 id: d49fa68ddd (このIDを非表示/違反報告)
桃凛(プロフ) - 結界師がとても好きなのですが小説が少ないので書いてくださり本当に嬉しいです！この作品大好きです！頑張ってください！ (2021年5月27日 23時) (レス) id: eb6c79b94d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年3月7日 23時
