90話 ベストな判断 ページ6
良守side
「オイコリャー!! 良守!!」
じじいが呼んでるけど、今はそれどころじゃなかった
体育館の屋根の上に座ってただぼーっとしてる俺に「おい」と志々尾が俺の横に飛び降りてきた
「墨村当主、呼んでるぞ」
振り返らずに膝を抱えて前だけを見据えている俺の横に腰を下ろした志々尾は何も言わずに同じように前を見据えた
「お前ら何やってんの？」
「影宮ァ」
「あ？」
「守香、どーなんのかな」
「さあ…フツーに考えりゃ正当防衛だろ。奴の土地が既に消えてたことを考えれば、秩序を乱したことにもな、ない
けど判断するのは俺じゃねーし、罪には問われなくとも土地神殺しっていう聞こえの悪いネタを今抱え込んだのは正直、イタイな」
「俺が滅しとけばよかった…」
「バーーーカ、そういうこっちゃねーんだよ」
だって…俺が滅しておけば守香がそんなことにならなかったんだ
「あれはな、守香のあの局面だからこその選択なんだ
あの時はあるがベストだと判断したのさ。自分が汚名を被るリスクと引き換えに俺らをこう…守ったわけよ」
でも…
でも…！
「………お前さ、守香を守れなかったことで落ちてるだけで全然わかってねぇだろ」
「え？」
「え？じゃねぇよ!! 今回の件ほっとんどお前のせいだろ!! 人の話聞かねーし、勝手に動くし、その場の感情に流されるし!!」
「(ｶﾞｰｰｰﾝ」
「今更そんなショック受けた顔してんじゃねーよ。アイツの方がよっぽど守るって意味わかってるぜ。もっと考えろ!!」
そう言われて、俺は頭を抱えた
「………わかんねえよ…それ、よく言われるけど、俺考えてるつもりなのにどう言うことか全然…」
「……………」
「だーかーら、相談しろって言ってんだ。自分で考えられねーならさ。そうすりゃ…今よりゃうまくいくって」
影宮の言葉に俺は少し間を置いた
「うん、わかった。ありがとな、影宮」
「おう」
「あいつ、どうなるんだ？」
「さぁな…墨村の家で待機なんじゃねえの？学校には行けねえだろうし」
「…………」
「お前、それ自分のせいとか思うのやめろよ」
「わかってる」
「なら、いいけどな」
その夜は終わり、俺は翌日の朝から土地神が残した傘を返しに行ったけど…俺のいない間に守香が連れて行かれていた
続く (更新停止中)
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[アイク・ブルームーン]アイおっとり(プロフ) - 面白すぎる…更新頑張って下さい！結界師最高 (7月7日 18時) (
レス) @page6 id: 466201e21a (このIDを非表示/違反報告)
龍哉(プロフ) - めっちゃ面白いです！私も結界師好きです！応援してます！ (2022年5月5日 7時) (レス) @page5 id: 9d65f48e5c (このIDを非表示/違反報告)
鱗川 - 影宮君と夢主の絡みが好き過ぎてヤバいです。 (2021年12月31日 2時) (レス) @page5 id: d49fa68ddd (このIDを非表示/違反報告)
桃凛(プロフ) - 結界師がとても好きなのですが小説が少ないので書いてくださり本当に嬉しいです！この作品大好きです！頑張ってください！ (2021年5月27日 23時) (レス) id: eb6c79b94d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2021年3月7日 23時
