海賊からヒーローへ3

53話 コードネーム ページ40

「アンジュ〜！エレキから、エレキから新聞届いた!!!」

『えっ!!?』


ドタバタと学校に行く用意を放って、エースの元へ

バサバサと新聞をめくり、内容を見れば


『ルフィ…!!』


エレキが撮った写真は、ルフィの満面の笑み

魚人島で…え


『じゅ、10万人を!!!?』

「ルフィ、強くなったなァ…」

『とりあえず、新聞持って学校行くよ!!!』


ドタバタと家を出て駅へ向かう

途中、体育祭優勝おめでとう、と声をかけられた

電車の中でも声をかけられる


ー教室ー


「アンジュ、早く読もうぜ!!!」

『うん！』


新聞の内容は、新魚人海賊団、“ホーディ・ジョーンズ”をルフィが倒したと

10万という魚人海賊団のうち、5万人を覇王色の覇気で制圧したらしい

新魚人海賊団とフライング海賊団が魚人島のリュウグウ王国に反乱を起こした

フカボシ王子達、大丈夫たといいんだけど

反乱は麦わらの一味のおかげで阻止された


『やっぱり、ルフィ…強くなったね』

「ああ…」

『会いたいなァ…』


ガサッ…と新聞のルフィを撫でる

幼少期にサボを亡くし、頂上戦争で私とエースを同時に亡くしたルフィは、涙に暮れたはず

そんなルフィを、ジンベエが助けてくれた


『ジンベエに、お礼言いたいね』

「ああ、ルフィのこと任せちまったからな」


麦わらの一味、楽しくやってるみたいだね、ルフィ…

次の島はどこに行くのかな…

チャイムが鳴り、先生が入ってくる

包帯が取れていて、良かった


「今日のヒーロー情報学、ちょっと特別だぞ」


え、何


「「コードネーム」、ヒーロー名の考案だ」

「「胸膨らむヤツきたああああ!!」」


ワッと騒ぎ出すみんな


「というのも、先日話した

「プロからのドラフト指名」に関係してくる

指名が本格化するのは、経験を積み即戦力として判断される2、3年から

つまり、今回来た“指名”は、将来性に対する“興味”に近い

卒業までにその興味が削がれたら、一方的にキャンセルなんてことはよくある」


おお…


「例年はもっとバラけるんだが、4人に注目が偏った」

「『うわぁ…5000超えちゃってるよ』」

「だー白黒ついた！」


私とエースに5000、うん、すごい


「2位と3位逆転してんじゃん」

「表彰台で拘束された奴とか、ビビるもんな」

「ビビってんじゃねーよ、プロが!!」



さすがというかなんというか、プロの父を持つショートも指名が多い

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