1話 写真の時間 ページ7
《へぇ?透留に毎日毎時間、毎休み時間告白してくるバレー部男子
え、なにそいつめちゃくちゃ度胸あるじゃん》
『……………』
《でもま、この機会に彼氏でも作れば?
宮城に行っちゃった問題児ちゃん?》
『今度会ったら絶対に絞める』
電話を終わらせて6時間目の時間に余裕を持って教室に入ると「坂城!」とまた影山が懲りずにやってきた
「好きだ!!」
『すき焼きね』
「坂城が好きだ!!!」
『ノーコメント』
「付き合ってください!!」
『無理』
ガタッと席に座り、イヤホンをつけて音楽をガンガンにさせて、告白の声をかき消した
「おーーーーい、坂城いるかー?」
「坂城ちゃん、呼ばれてるよ?」
『?』
「進路指導の先生に呼び出されるとか、お前なにしたわけ?」
『…別になにもしてない』
「サボりが多いから、とか?」
「ありうる」
『ない』
なんですか。と、廊下に出ると「お前宛にだ」と手紙を渡された
『…誰からですか?』
「よくわからんが、防衛省かららしい
お前、国と何したんだ?」
『何もしてませんよ』
受け取った手紙をベリベリとはがし、中身を見れば近況を知らせることや、私のことを心配する文脈が書かれており、これだけのためになぜ学校に送ってきたのか不思議で仕方ない
『お手数をおかけしました』
「ま、お前がサボり常習犯であっても、成績はいいからな
というかお前、本当に防衛省と繋がりないよな?」
『あったらびっくりしますよ』
それもそうだな。と、笑って歩いていく指導部の先生を見送り、教室に入るとクラスのみんながわらわらと集まってくる
「なんだったの?」
『ただの手紙』
「ただの手紙だけで呼び出されるとか、怖すぎな」
「まじそれ」
席に着き、中身をばらまくようにして手紙を折りたたみ、封筒の中に入れて中に入っていた数枚の写真を手に取る
「何見てるんだ?」
『…………………………』
「あ」
覗いてきた影山に見せないようにすると「見せてくれ」と言われた
『…無理』
「頼む」
『無理』
95人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
お稲荷大好き(プロフ) - いやぁーいっすねー!夢主ちゃんの性格ドストライクですわ、、もちろんストーリーもですよ? これから勝手に更新楽しみにさせていただきます!頑張ってください! (2020年8月5日 23時) (レス) id: 81eca2f435 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年8月5日 19時