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「あーーー!! 新発売のリンゴ!!」
『……………うるさい』
「俺も買おうとしてたのに…お前ぇ…アイス食ったの根に持ってるだろ」
『自分のお金で買えば?』
「金欠なの知ってるだろ!! 寄越せ!!」
合宿所に戻ると、出迎えてきた前原にアイスを奪われそうになり、ヒラリと避けて合宿所から閉め出した
「あれ、影山君。そのモモのアイス…」
「?」
「…ねぇ、まさか透留が買ったの?」
「はい。くれましたけど…」
「…透留、人に奢るの嫌いじゃなかった?」
『(ギクッ』
通りがかった研磨に言われ、チラリと見ると、キョトンとした研磨と嬉しそうに目を輝かせる影山がいて、『ぅ…』と声を漏らした
「お前さん、いつも思うが…気分か?」
『……………………別に』
「はいはい。図星ですね」
『違う』
ガリっとアイスを噛み砕き、キーンとするのを我慢して食堂のドアを開けると「アーーイス!!」と飛び上がってきた野生児を避けた
『………え、何』
「た、田中さん?」
「西谷、何してんの?」
「アイス、食いてぇ〜!!」
「暑いー!」
「本能に生きてるな」
よくわかんないけど、とてつもなく面倒なのは確かだ
「透留〜今から……えっ…なにこれ」
「たった今、なにがなんだか分からなくなった」
「…坂城さん、何があったの?」
『こっちが知りたい…。…カルマ、イトナいる?』
「部屋で1号いじってる」
『ふーん…。前言ってたのって、改良したのかな』
「今から試運転するんだってさ。空き地、決闘場所」
『わかった』
アイスのゴミをゴミ箱へ投げ入れ、田中さんと西谷さんを置いて階段を上り、部屋に向かいイトナたちの準備を手伝い、空き地へ行くのに玄関へ向かった
「なに、どっか行くの?あんたたち」
「ビッチ姉さん」
「今からイトナの試運転するんだってさ」
「ビッチ姉さんも行く?」
「暑いのによく行くわね…。嫌よ、ガキどもで行ってきなさい」
「だってさ」
「ま、ビッチには求めてねぇからな」
「やかましいわッ!!」
『イトナ、新改良したのって、どんなの?』
「前に言っていた駆動音を抑えて威力を上げた
これなら、いつでもイタチが襲ってきても大丈夫だ」
『襲われる前提でなのか』
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お稲荷大好き(プロフ) - いやぁーいっすねー!夢主ちゃんの性格ドストライクですわ、、もちろんストーリーもですよ? これから勝手に更新楽しみにさせていただきます!頑張ってください! (2020年8月5日 23時) (レス) id: 81eca2f435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年8月5日 19時