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「お疲れ〜!透留は何してたんだ?」
『旧校舎の方で体使ってた。そっちはどう?』
「速攻打ちまくった!! 午後もやるんだ!」
『へー…』
青と水色のジャージを肩にかけている坂城の後ろから「ねえ、透留」と女子が声をかけていた
『ん?』
「左手、なんかあった?」
『え?』
「さっき、バク転してた時あんまりいい体勢じゃなかった」
『特に何も…痛めてはないけど…』
「…一応、診てもらった方がいい」
『…わかった』
また後で。と日向に手を振り、女子と医務室の方へ歩いていく坂城に「相変わらず、観察眼は健在だな〜」と、岡島が言った
「坂城の少しの異変やら、動体視力の高さはうちが誇るぐらいだからな」
「こりゃ、午後は坂城倍は動くかな…」
「午後もするのかよ…。もう今日はいいだろ…どーせ、夜は花火やるんだし」
「花火!?」
「おう!お前らもするだろ?
明日は昼から練習なしのバーベキューらしいぜ」
「バーベキュー!! おおおおお!!!」
ま、烏間さんの奢りだけど。と、男子が喜んでいると「何してんのよ、あんたたち」と食堂の方から金髪の女が現れた
「昼ご飯、食べないわけ?」
「おお…誰だ!? あの金髪美女!!!」
「つーか、すげェ体…」
「ビッチ姉さん、何してんの?」
「あんたらのご飯作るの手伝って…って、誰がビッチ姉さんよ!!」
「だってー。イリーナさんとかなんか違和感だし」
「だったらもういつもの呼び方でいいわよ!!」
「「わーーーい!ビッチ姉さーん」」
「やかましいッ」
食堂にゾロゾロと向かい、坂城もなんともなかったらしく、昼ご飯は騒がしくなった
「そーいや、さっき五英傑がいたんだけどさ…なんか、榊原が探してたぞ。お前のこと」
『………………………………』
「誰だ、榊原って」
「中学3年の夏の期末テスト、ナンパされたんだよな〜。榊原に」
「えぇっ!? ナンパ!? 透留が!?」
「神崎さんに言い寄ってきてたから、問答無用で捻り上げたら気に入られちゃったんだよね」
「今でも覚えてるぞ。「君は絹のように美しい肌だ…」って、言われてたもんな」
『うるさい』
磯貝たちにからかわれる坂城は『あいつなんか知るか』と、唐揚げを口にしていた
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お稲荷大好き(プロフ) - いやぁーいっすねー!夢主ちゃんの性格ドストライクですわ、、もちろんストーリーもですよ? これから勝手に更新楽しみにさせていただきます!頑張ってください! (2020年8月5日 23時) (レス) id: 81eca2f435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年8月5日 19時