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9-4 ページ42

ーその日の夜中ー









「…王様が夜中に起きてるとかあるんだ」

「…別に」

「…………まだ起きてるの?」

「寝付けないからな」

「ふーん」









空には星が輝いていて、ただ眺めているとふと俺は「坂城って」と口走っていた









「月島と仲良いな」

「は?」

「…違うのか?」

「……人から見ればそう思うかもしれないけど、別に僕はアイツと仲良いとは思ってない」

「そう、なのか?」

「…“仲は”ね」

「!」

「…アイツが僕をどう思ってるのかは見てればわかるし、別に僕はそれに答えるつもりはない」

「なら…!!」









月島は坂城が自分を好きなのを知っていて答えないと言っている







椅子から立ち上がり、俺は月島の胸ぐらを掴もうとした









「…人の話は最後まで聞きなよ」

「……!」

「別にアイツが嫌いとは言ってない。
好きか嫌いかって言われたら、好きって答えるよ
でもそれはアイツと同じ好きじゃない…「まだ」ね」

「てめぇ…………!!」

「欲しいものは確かに欲しいけど、王様みたいに執着するのは嫌いでね
僕は僕なりにアイツを好きになる
ま、せいぜい頑張ってよ王様

アイツの興味や好意が自分に向くようにさ」









フッと挑発の笑みを浮かべた月島は部屋の方へと戻って行き、俺は1人になって持っていたタオルを地面に叩きつけた









「影山君?」

「!」

「だ、大丈夫?」

「潮田…」

「……なんか、月島君と話してたみたいだけど」

「…大丈夫だ」

「それなら、いいけど」

「……………」

「ねぇ!」

「?」

「ちょっと、ワルイことしない?」









悪戯っ子のような笑みを浮かべた潮田の手の中には、ソーダ味のアイスがあった









「ちょっと外に出て買ってきたんだけどね、みんな寝ちゃってたから」

「そうだったのか」

「だから食べてくれてよかったよ。1人じゃ食べきれないし、透留はソーダ味のアイスは嫌いだから」

「…そう、なのか」

「うん」









しゃくりとかじると、「透留ね」と潮田は俺を見ずに空を見上げながら、三日月を懐かしむように眺めていた









「透留の中での今の1番は、月島君なんだ」

「………見てたら、わかる」

「うん」

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お稲荷大好き(プロフ) - いやぁーいっすねー!夢主ちゃんの性格ドストライクですわ、、もちろんストーリーもですよ?      これから勝手に更新楽しみにさせていただきます!頑張ってください! (2020年8月5日 23時) (レス) id: 81eca2f435 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年8月5日 19時

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