排球部の王様の恋 (ページ34)

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『この間、連絡先の交換した』

「え!!? あんなに見知らぬ人とは関わりを持とうとしない坂城が!?」

「ちょ、今日豪雨なんじゃないの!?」

『お前らちょっと歯ァ食いしばれ』

失礼なことを言った2人の頭を鷲掴みし、ギリギリと力任せに掴めば「ごめんなさい」と答えてきた

「つか、お前が折れるなんて珍しいな」

『それはおいおいとみんなの前で話すからいいでしょ…』

「そーいえば、イリーナさん………言いにくいな」

「あー…ビッチ姉さんでよくね？」

((ビッチ姉さん!?))

「なんでもいいけど、ビッチ姉さんが透留からの連絡や返信がないってガチギレしてたけど、見てないの？」

『面倒だから最近は渚とカルマ以外の連絡無視してる』

「俺たちの名前がない」

「安定だね」

車内のアナウンスに「椚ヶ丘駅～」という声が聞こえ「そろそろだな」と前原が買い物をした荷物を持ち直した

「旧校舎の掃除、一ヶ月ぶりだけど、やっぱり頻度上げないかって言ってたね」

『ああ、あそこ結構溜まるもんね』

「ゴミばっか落ちてるしな
2週間に1回はしないとな」

『前原が自主活動すればいい』

「なんでだよ」

プシューーーとドアが開き、椚ヶ丘駅に着きバレー部に挨拶をして椚ヶ丘駅に降りた

影山side

「話せなかったからって、あからさまにテンション下がるのやめてくんない？」

「影山、元気出せよ」

「……………うるせぇ」

次の駅で降りて音駒の高校に足を向け、すでに始まった練習

今は休憩

「そーいや、坂城の奴来たか？」

「来てないです」

「東京きたら来いって言ったのにアイツ…」

「透留を知ってるんですか？」

「知ってるも何も、よく椚ヶ丘の試合を観に行ってた途中で会ったりしたからな
あとは練習試合に案内してもらったりな」

「へーー!!」

「いやー。あん時の坂城は面白いぐらいに無関心だったな」

「なー」

「驚くぐらいって感じ」

「…………透留は、人見知りはしないけど、面倒な人とは関わらないから」

「研磨…」

音駒のセッターが言えば、「確かにな」と黒尾さんが頷いた

「だが、あのクラスの委員長はいい奴だったな」

「アイツこそ、爽やかイケメンですよね」

「シティーボーイが似合う奴か」

「そんなんじゃねぇよ。根っからのイケメンだ」