0話 始まりの時間 ページ3
『……………………』
初めてましての人、こんにちは
坂城透留と言います
椚ヶ丘からやって来ました、高校1年です
ちなみに、3組
「俺と、付き合って、くだ『…うるさい』すんません!!」
朝の早くから机に向かって寝込みを決め込もうとした矢先、ガラリと乱雑に開けられたそこから来たのは、まだ汗の残る体で私の机の前に立ったそいつ
名前を影山飛雄と言う
「おはようございますッ!!」
『………………………はよ』
「うっす!」
(…うざ)
朝からそんなテンションでこられても、低血圧の私にとってはうざったいものでしかない
ひとつだけため息を吐いた後、席を立つと「どこに行くんすか!?」と慌てたような声をかけられ『うるさい』と一言添えて4組の方へ向かった
「へぇ?あの王様が…」
『お前、同じ部活でしょ?なんとかして』
「できてたら僕はお前の愚痴を聞く役なんてしてないデショ」
『…………はぁ』
「サッキー、何そんなにため息つくの?」
『………………………コート上の王様』
「あぁ…」
「それより、クラス戻れば?
まさかサボる気じゃ」
『さーぼーりー』
「…僕があいつよりも成績低いって腹立つ…」
「ツッキー…」
4組の教室から出て、ポケットからイヤホンを取り出し、お気に入りの音楽を選んでそのまま3組の教室に戻ることなく、屋上へ向かう階段を登る
『ふぅ…』
家から持って来ていたイチゴ煮オレのパックにストローをさし、ちゅーーーと飲んでいるとチャイムが鳴り響き授業が始まった
屋上に寝っ転がり、タシタシとスマホの画面を操作しながらパックの飲み物を飲み干し、綺麗に潰した後、棒付きキャンディを加えてまたスマホを操作する
これが毎日のルーティン
というのも、ここ最近のことで…
思い返せば、2週間前
それは入学式の時のことである
『烏野高校』
入試の時に来た宮城県立烏野高校
…まさか
『高校までブレザー着るとはなぁ…』
これが第一回目にして、第一声目である
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お稲荷大好き(プロフ) - いやぁーいっすねー!夢主ちゃんの性格ドストライクですわ、、もちろんストーリーもですよ? これから勝手に更新楽しみにさせていただきます!頑張ってください! (2020年8月5日 23時) (レス) id: 81eca2f435 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年8月5日 19時