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入り口の方に走っていった坂城は少し話した後、なにかのノートを見せられて頭を抱えた後、「とにかく来て」と、女子生徒に手を引かれて『お邪魔しました!』と荷物を持って出て行ってしまった









「透留…」

「日向、練習再開するぞ」

「うっす!」









出て行った坂城の面影は、もう体育館にはなかった









「ありがとうございました!!」

「「ありがとうございました!」」

「おう、ストレッチしっかりな」









烏養コーチに言われた通り、入念にストレッチをしていると『日向〜!!』と、入り口付近に坂城がいた



もう帰ったと思っていたら、まだいたのだ









「どうしたんだ?」

『先生がお前に渡してくれって』

「げぇっ!? 英語の小テスト…!」

『すごいね。一桁』

「見んなよ!!!」









小テストをぶんどった日向の傍から、「相変わらずゲスいね」と月島が坂城にそう言うと『お前よりはマシ』と、張り合う言葉とともに、バチッと視線が混じり合い、取っ組み合いになる









「っていうか、透留はどうなの!? この間の小テスト!」

『あんなの受けても満点以外なにがあるの?』

「こいつに勉強で勝つのやめといた方がいいよ。頭えぐいから」

『喧嘩売ってんの?』









体育館から出て行った月島を追いかけるように出て行く山口、そして『もう帰る』と、少しして出て行った坂城





俺は慌てて体育館を飛び出して坂城の後を追いかけた









「坂城!!」

『…………………なに』

「一緒に帰ろう!!」

『…………………………は?』

「待っててくれ!すぐ着替えてくるから!」

『え、無理』









頭を下げてお願いしても全くの無視を決め込まれ、坂城は帰ってしまった









「透留〜!! 帰ろ………って、あれ?」

「ひーなーたー」

「うぇっ!? な、なんだよ影山!?」

「今度はお前が坂城を誘えよな!!」

「いきなりじゃん!!」









その日は、不機嫌なまま家に帰った









その2日後









「あのー…」

「なんすか?」

「坂城透留、いますか?
僕、中学時代の友達で…」

「坂城、の…?」

3話 対面の時間→←2-3



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お稲荷大好き(プロフ) - いやぁーいっすねー!夢主ちゃんの性格ドストライクですわ、、もちろんストーリーもですよ?      これから勝手に更新楽しみにさせていただきます!頑張ってください! (2020年8月5日 23時) (レス) id: 81eca2f435 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2020年8月5日 19時

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