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30話 下で ページ46

プラーミャは安室に睨まれながら、脱臼した右腕を掴み元に戻した










「さぁ、手を上げて、頭の後ろに回すんだ」











銃を構えた安室が命令すると、プラーミャはおとなしく左手を頭の後ろに回し結い上げた髪に触れた
ひとつにまとめられた髪の中に手榴弾を隠していた











「ああ、わかったよ!!」










束ねた髪の中から手榴弾を取り出したプラーミャは、体を捻りビルの向こうめがけて手榴弾を投げて












「こうなったら一人でも多く道連れだ!」

「くっれ」











安室は素早くしゃがんでヘリコプターのドアの下に転がると、飛んでいく手榴弾を銃で狙うが、サーチライトが一斉についてその光で見えなくなる








その時、コナンが安室の前に飛び出す







足を滑らせて止まり、すばやくキック力増強シューズのダイヤルを回した
ベルトのバックルのボタンを押した












「行っけえええーーーっ!!」












バックルから飛び出したサッカーボールを思い切り蹴るとらビルの向こうへ突き進んだサッカーボールは、手榴弾の底部を掠った



弾かれた手榴弾が回転しながら上昇していく










「ああっ、外れた!」

「まだだ!!」













手榴弾を掠ったサッカーボールはそのまま一直線に飛び、向かいに建つ渋谷スクランブルスクエアのガラスの壁に直撃した
ガラスの壁で激しく回転したボールは、勢いよく跳ねて上方へ飛んだ












「当たれぇーーー!花火ボール!!」









渋谷スクランブルスクエアの屋上を超えて高く飛んだ手榴弾にサッカーボールが迫る
そして手榴弾に当たって瞬間、夜空に鮮明な光が放射線状に放たれた











花火と手榴弾が爆発し、事なきことを得た時、背後でローターの回転音が大きくなった
振り返ると、プラーミャがいつの間にかヘリコプターに乗っていた










「やべぇ!」











ヘリコプターの操縦席に座ったプラーミャはベルトにつけたホルダーからスマホを取り出した










「用心のためにスペア持っておくもんだな」











その時、パァンと乾いた音がしてヘリコプターのフロントガラスに銃弾が当たる
防弾仕様になっているフロントガラスは難なく銃弾を跳ね返す





ヘリポートでは銃を構えた安室が悔しそうに見ている










「お前から一足先にあの世に送ってやるよ。その首輪爆弾で!」










スマホのボタンをタップした次の瞬間、夜空に爆発音が響いた

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年5月4日 21時

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