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29-3 ページ45

「のこのこ集まって、馬鹿な奴らだ。ハロウィンを盛り上げるための飾りくらいにしか思ってないのだろう
そして、佐々木梨花の弟もこの渋谷にいるのだろう?」

「!まさか…あのランタンか!」

「ダミーも含めた液体火薬を、道玄坂、宮益坂などに配置しておいた。液体は1番低い場所、つまひスクランブル交差点を目指して流れ下る」

「なるほど…渋谷の高低差を利用したってわけか」












どの通りもスクランブル交差点も、ハロウィンの渋谷は大勢の人で溢れかえっている
しかも、そこには佐々木や宮野、平野に半澤までいる。そこで爆弾が爆発したら…











「混じり合った大量の液体爆弾は、かつてないほどの大爆発を起こすだろう
そして私の正体を知る者は、全てこの世から消え去るのだ」













恐ろしい計画を打ち明けたプラーミャは、満足そうに高笑いしていると

















「それが聞きたかったんだよ」















突然、ヘリコプターのパイロットが口を開いた
プラーミャが目を向けた途端、パイロットの足がプラーミャのスマホを蹴り上げ、回っているローターに当たって粉々になった








パイロットはすかさず掌底をプラーミャの右肩に叩き込んだ
ゴキッと鈍い音が響く












「ぐああああああ!」











プラーミャが絶叫しながら倒れて転がると、ヘリコプターから降りてきたパイロットがサングラスを取る
その顔と首輪にはめられた爆弾を見て、右肩を押さえたプラーミャは、目を見張った










「お前は…降谷零!?」

「…お前を捕まえようと思えばいつでもできた」

「爆弾のありかを吐かせるために、わざとここまで泳がせたのさ」













蘭が描いた図形の地図を見て、大体の予想はできていたが確実に知るために吐かせたのだ











「小僧…」










プラーミャがコナンを睨みつけながら起き上がった途端、屋上の扉が勢いよく開いて高木が倒れ込み、佐藤が飛び出して銃を構えて走ってくる












「プラーミャ!もう逃げられないわよ!!」

「……私もここまでか」

「………お前はたったひとつ、大きなミスを犯した
それはら佐々木梨花の弟を狙ったことだ」

「…………」














安室の脳裏には、弟を可愛がる優しい姉、佐々木梨花があった
自分達よりも、自分の命よりも、なによりも優先していた弟と妹








彼女が最後まで大切にしていた宝物を、自分が代わって守ると



日本の国民である彼らを

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年5月4日 21時

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