28-3 ページ42
佐々木side
「いてっ」
「先輩、大丈夫ですか?」
「う、うん…」
「お前なぁ…安静にしてろって言われてたんだろ?」
「宮野が来るからだもんね〜」
「………」
渋谷のヒカリエ前に集合している俺たちは、今日の渋谷の人の多さに驚き、休憩していた
食べたいものなども食い尽くしたりもしたおかげで、今はちょっとしたティータイムだ
「それにしても、ハロウィンの飾り付けすごいですよね。ピンクと水色のかぼちゃの飾りもテレビで見たんですけど綺麗でしたよ」
「みゃーちゃん、見に行ってみる?」
「いえ、俺はここからBL要素探すんで!」
「ブレねぇな、お前…」
キラキラとした表情で言うみゃーちゃんを見て、友達と喋りながらこうしているのは、本当に楽しい
(ここに…ここに姉さんがいたら)
きっと、松田さんと来てたはずだ
姉さんが死んでもうだいぶ経つな…
俺は、どうしたらいいんだろ…前に進まなきゃいけないのはわかってる
けど、どうしても…姉さんが…
「佐々木刑事?」
「…えっ?」
知らない声が聞こえてきた。そして、俺を見る視線にも気づく
見たことのない女の人がこっちに駆け寄ってくると「佐々木刑事か!?」と両肩を掴まれた
「え、先輩知り合いですか?」
「え?いや…えっと」
「佐々木梨花!協力して…」
「梨花って、先輩のお姉さん…」
「お姉さん?どういうことだ?」
「…………」
「お前が佐々木梨花の弟なら連絡をしてここに」
「姉さんは、3年前…松田さんが亡くなった1週間後に轢き逃げで死んだよ」
「えっ…」
綺麗な女の人は「そんな…」とショックを受けた顔をした
「……3年前の爆弾犯に轢き殺されたんだ…即死だったって、聞いた」
「…………」
「“エレニカ、どうする?”」
「“あのガキを信じて待つのか?”」
「“信じるしかない…あの少年を”」
「……?」
「お前たち、ここは危険だを今すぐ離れるんだ」
「えっ…?」
「…あの少年から頼まれた。キミのことは絶対に守ると」
「あの少年…?」
「メガネをかけた子どもだ」
「それって、コナンくんなんじゃ…」
「なんで…」
なんで、コナンくんが俺を…
「とにかくここは危険だ。プラーミャが動き出した」
「「プラーミャ?」」
104人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年5月4日 21時