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28-2 ページ41

「すまない、クリスティーヌ。せっかくの晴れ舞台が…」










村中が申し訳なさそうな顔で謝ると、どこからか低い笑い声が聞こえてきて村中は眉を顰めた








笑っているのは、クリスティーヌだった














「………私としたことが、最後にやってしまったな」

「クリスティーヌ?何を言って…」










村中が指輪を持った手で触れようとすると、クリスティーヌはバシッとその手を払い除け、指輪が床に転がった












「ああ、うるさい、うるさい。全くうるさいハエのような奴らだな、お前らは!!」











吐き捨てるように言ったクリスティーヌは、今までに見たことのない冷酷な表情をしていた











刹那、手錠を持った佐藤が飛び出した
クリスティーヌは佐藤の伸びた手をひらりとかわし、後ろ向きに飛んだ









「なっ…!」








ウェディングドレスの裾を大きく翻しながら2度の宙返りをしたクリスティーヌは、大きく膨らんで広がるドレスの中からワイヤー銃を天井に向けて撃った





その瞬間、白鳥がクリスティーヌに飛びかかるが天井に刺さったワイヤーが巻き取られてウェディングドレスを脱いだクリスティーヌの体が一気に上昇する









「柱に隠れて!攻撃がくるよ!みんなも早く隠れて!」

「コナンくん!?」

「急いで!!」

「わ、わかった!」











人質だったはずのコナンがそう叫ぶのに高木は混乱しながらも柱の影に向かって走り出した












「私の正体を知る者は、誰一人生かすことはできない!!」











そう叫んだクリスティーヌは、通路に隠しておいたマシンガンを連射し始めた
柱に隠れようと走るエレニカたちの足元の床が弾け、飛び込んだ柱にも銃弾が突き刺さる




コナンは出入り口のそばの柱に飛び込んだ
柱に隠れた瞬間、激しい銃声と共にガラスが砕け散る






柱に隠れたグリゴーリーが撃ち返すと、何倍もの銃弾が撃ち込まれ、奥のガラスが粉々に砕けた











「“大丈夫?”」

「ああ…」

「“どうする?”」

「“なるべく時間を稼いで欲しい。ボクは先に行くところがあるんだ。うまく逃げてね”」

「“わかった”」













エレニカは頷くと
コナンは出入り口に向かい扉を開けた
扉の外には公安や刑事が何人も立っていて、扉が開いて出てきたコナンを見て驚く












「花嫁が犯人だよ!2階の通路に」









コナンが伝えようとした途端、再び銃声がして扉の隙間から銃弾が降り注いだ

28-3→←28話 プラーミャ



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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年5月4日 21時

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