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渋谷の地図だとわかった図形の横に書かれた、アルファベットのような文字
「пуля」と「плечо」
(これは英語じゃなくてロシア語だ。上は多分、“プーリア”。弾丸の意味で下はこれ…なんだ?数字の40…)
脳裏に一つの単語が浮かび上がる
「蘭姉ちゃん!ボクこのことみんなに知らせてくる!」
「待って!じゃあ村中さんは自分で自分の殺害予告を出してるってこと!? 新一はなんて言ってたの!? コナンくん!」
蘭の呼びかけには答えず、そのまま廊下を走った
病院を飛び出し、スケボーに乗ってヒカリエへ向かう
渋谷の街はハロウィン一色で大量のかぼちゃランタンがぶら下がっている通りには、仮装した人々で溢れかえっていた
スケボーに乗りながらメガネのつるのボタンを押すと、左レンズにレーダーが表示される
スマホを取り出してメッセージを打ち始める
ー渋谷・カフェー
渋谷のとあるカフェに入り、肩で息をしながら窓側の席に座っている女性、エレニカさんの前に立つ
「“なっ…!?”」
「……どうしてここがわかった?」
「後ろの人に被り物を当てた時、ちょっとね」
「あの時に…!」
地下貯水槽でかぼちゃの被り物を蹴飛ばした
その時、ボタン型の発信機をパーカーのフードにくっつけたんだ
「話があるんだ、エレニカさん」
「“いい加減にしろ!お前みたいなガキが”」
「今夜、この辺りは危険だ。さっさと帰りなさい」
「“プラーミャの正体がわかったんだ!!”」
「“お前、ロシア語がわかるのか!?”」
Noside
結婚式が始まった頃、すでに指輪の交換まで進んでいた
刑事たちが見守る中、村中がクリスティーヌの手を取り薬指に指輪を嵌めようとする
「おい、どうした!?」
突然、目暮の慌てた声が響いた
《警部!大変です…そちら…手配中の一味が子ども…を人質…に》
「クソッ!」
目暮がイヤホンを外すと同時に、チャペルの扉が勢いよく開いた
「プラーミャ!覚悟しろ!!」
入ってきたのは、エレニカ、ドミトリーたちだった
「動くな!子どもの頭が吹き飛ぶぞ!!」
コナンを抱えたグラゴーリーを見ると、新郎新婦の前に飛び出した佐藤と高木が驚く
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年5月4日 21時