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27-2 ページ38

「一体どうしたの?」

「これを見て」









オレは目の前にあるポスターを指差す






ポスターには渋谷の簡単な地図が描かれていた
規制される通りはオレンジ色で表示されている










「ハロウィン当日の交通規制区間だよ。道玄坂下のY字路から宮益坂方向に道が伸びてるでしょ?」

「うん」

「そこをまず神宮通りが交差、渋谷駅のガードをくぐった明治通りも交差する。これを90度回転すると…」

「¥マークになるわね」

「ボクが見た燃え残ったメモは、ここのラインが丁度燃えていたからマークと勘違いしていたんだ」

「でも…村中さんたちが結婚式を挙げるヒカリエは渋谷にあるんだし、わざわざそんな絵を描かなくても…」

「いや、ヒカリエだけじゃない。もしかしたら、その周辺一帯も…」

「コナンくん、まるで新一みたいなこと言うね」

「………って、新一兄ちゃんが言ってたんだ!」










慌てて取り繕うと「また新一に事件のこと相談してたの?」と蘭が呆れたように言うのに「う、うん」と何度も頷く










「それと、もうひとつの謎も解けたって言ってたよ。ボクが巻き込まれそうになったビルの爆発、やっばりあれは村中さんを狙ったものじゃなかったんだって」

「どういうこと?」

「あれは最初からボクたちを狙っていたんだ。この証拠のメモを目撃した可能性のある人物を、犯人は消そうとしたんだよ」

「待って、犯人はどうして子どもたちがあの雑居ビルに行くってわかったの?
爆弾はタイマー式だったんだよね?前もって仕掛けてあったって聞いたよ」

「あそこにみんなが行くように仕向けた人がいるでしょ?」












オレの言葉に蘭はハッと目を見開いた












「まさか…打ち合わせが入ってるって言った…」

「犯人は顔形を変えて日本に潜伏している。公安の刑事さんはそう言ってた」

「……正体は村中努さん!? 確かに、引退してしばらく隠居生活を送っていた人なら、すり替わるチャンスはあったかもしれないけど…警察のOBなのよ!?」













蘭はそこまで言うと、喫茶店で話した時のことを思い出した












「私があの時喋ったから…」

「あの時蘭姉ちゃんは、子どもの名前を出さなかった。だからどの子どもが拾ったのかわからなかったんだ。それで、全員爆弾で殺害しようとした…っていうのが、新一兄ちゃんの推理だよ!」

「ひどい…」

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年5月4日 21時

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