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25話 エレニカ・ラブレンチエワ ページ30

真ん中のジャック・オ・ランタンは後ろのジャック・オ・ランタンに銃を突きつけられ、両手を挙げながら歩いている



やがて3人は通路脇にある階段を降りて行く
階段の先には扉があり、先頭のジャック・オ・ランタンが扉を開けて2人を入れると外側で扉を閉めた






ジャック・オ・ランタンの被り物を取った男の首に麻酔銃を向けて撃った














Noside







階段を降りて行くとその先に扉がある
ジャック・オ・ランタンの被り物をした高木は背中に銃を突きつけられ扉を開けた




被り物のくり抜かれた目の部分から見えてきたのはとてつもなく広い要塞のような空間だった









「地下貯水槽…」







ここは渋谷の地下にある雨水の貯留施設だ






立っている鉄骨階段から視線を落とすと、銃を持つジャック・オ・ランタンがあちらこちらに立っており、皆が高木を見ていた








巨大な鉄柱の元には、椅子に縛られて首を垂れている千葉がいた









「被り物を取れ」

「やれやれ。とんだハロウィンだ」










高木はかつらが取れないように慎重に被り物を持ち上げた













(柴犬とドーベルマン、柴犬とドーベルマン…)

「松田刑事ね」

「千葉の無事を確認させ」

「こちらへ来なさい」










言い終わらないうちに命令された高木は、持っていた被り物を手から離した
被り物が階段の下に落ちてゴン!と大きな音を立てると、「う…」と千葉が僅かに反応した









(麻酔か何かで眠らされているだけか…)

「こちらへ来なさい」

「わかった、わかった。んじゃあ聞かせてもらおうか。こうしてまで俺を呼びつけたわけをよ」

「手荒なことをして悪かった。お詫びする」

刑事(デカ)を拉致って、どの口がそれを言うかね」













高木が言うなり、後ろにいたジャック・オ・ランタンが銃で高木の頭を押す











「撃てんのかい?俺を殺せばここまでの苦労が水の泡…そうだろ?」

「“銃を下ろして”」











とんがり帽子のジャック・オ・ランタンにロシア語で命令されジャック・オ・ランタンは、舌打ちをこぼしながら銃を下ろした










「松田刑事。わかってくれとは言わない。だが、我々にはもうこれしか手がないのだ」












麻酔銃で入り口にいたジャック・オ・ランタンを眠らせたコナンは、扉を開けて階段をおりた
そして、その先の扉をこっそりと開け中に入ると鉄骨階段越しに高木の姿が見えた
その奥には、縛られた千葉、とんがり帽子のジャック・オ・ランタンもいた

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年5月4日 21時

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