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「ねぇ、その降谷って人の同期のうち5人は亡くなってるんだよね？松田刑事も爆発物処理班の萩原隊員は爆発物解体中に、白バイ隊員の佐々木刑事はその爆弾犯のスピード違反取り締まり中にその犯人に轢き逃げ、伊達刑事は交通事故…」
複雑な表情で聞いている佐藤刑事や、佐々木さんはお姉さんのことを思い出してぐしゃと髪の毛をつかんだ
「諸伏って人はどうだったの？」
「「諸伏…？」」
「…………」
「…秀鳴兄ちゃんは知ってるんだよね？」
「！」
「秀鳴兄ちゃんのお姉さん、梨花さんは松田刑事、萩原隊員、伊達刑事、降谷さんと諸伏さんの同期だった。何度か会ったこともあるって言ってたよね」
「あ、いや…それは…」
オレが真っ直ぐと聞くと、佐々木さんは目を逸らし風見さんを見た
数秒見た後「ごめん…」とだけ小さく言った
「姉さんが死んでから、何度か手を合わせにきてくれたけど…ここ最近は来てないんだ…
降谷さんに聞いても、誤魔化されてて…」
「申し訳ないが、それは極秘扱いだ」
「相変わらず秘密主義なのね」
「これだけは言える。今回の事件とは無関係だ」
「それを信じろと？彼のお姉さんの同期の消息ぐらい彼に教えたらどうなの？」
「それは」
「あの、俺は大丈夫です。姉さんからも聞いてて…諸伏さんと降谷さんのこと、必要以上に聞くなって」
「どうして？」
「それは、教えてくれなくて…」
そりゃそうだろう。安室さんは公安警察…しかも組織に潜入中とくれば、彼と関係のある人間が黒の組織に目をつけられてしまう…
関係のない、ましてや自分の同期の大切な弟となれば安室さんは危険に巻き込みたくないはずだ
「今は千葉くんの救出が最優先だ。高木くんはこの爆弾の解体方法を頭に叩き込んでおけ。解析してるんだよな？」
「すぐ資料を用意する」
「わ、わかりました。…と、言いたいんですが実は僕、科学・工学系が全然ダメで、その上不器用なんですよ…」
「それでよく松田んになろうだなんて…佐々木くんは」
「俺、成績はそんなに良くなくて…お菓子作りはできるから指先は器用だと思いますけど」
「「お菓子作り」」
「ん？」
佐藤刑事と高木刑事が声をそろえる。確かにそうだろう、あんな見た目でお菓子作りなんだからな
「あのぉ、具体的に松田さんってどんな感じの方だったんですか？」
「うーん」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年5月4日 21時
