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コナンside
「ねぇ、佐藤刑事」
「え？」
「これって警視庁の前で起きた爆破事件の証拠品？」
「ええ、そうよ。あとで植え込みの中で見つけたらしいの。何かのメモかしらね」
落ちていた資料には、端が焦げた紙片の画像がプリントされていた
その紙片には「」のようなマークが書かれている
(これってあの時、灰原があの外国人に渡してたメモだよな…)
外国人の男は「ある人達に伝えたいとても大事なメモなんだ」と灰原に言っていた
ある人たちっていうのは、おそらく会いに行こうとしていた松田刑事と佐々木刑事のことだ
(これが、2人に見せたかったメッセージ…？)
これを伝えたかったというその意図が、オレにはまだわからない
ー会議室ー
捜査協力を申し出た風見刑事は、目暮警部たちを会議室に呼んだ
そこは公安の会議室で広々とした円形の部屋には大きなスクリーンがあり、それを囲むように階段状の座席と机が並んでいる
「それで、こんなところに集めてどうしようっていうの？」
「情報交換だ」
「へぇ、フルヤという男に会わせてくれるの？」
「それはできない」
「え、なんで…」
風見さんが首を横に振ると安室さんと…多分、お姉さんを通じて会ったことのある佐々木さんが聞き返す
「彼は今、隔離された施設にいる。首に爆弾をつけられているので」
「えっ…そんな、降谷さん、無事なんですか!?」
「…キミが、佐々木梨花刑事の弟の秀鳴くんだね」
「え、あ、はい…」
「彼からの伝言だ。心配するなと」
「…………」
風見さんはすぐにスクリーンにとある男を映し出した
それはマグショットで、佐藤刑事と佐々木さんの顔が強張った
(あいつは確か…松田刑事を爆死、佐々木刑事を轢いた連続爆弾犯…)
「先月、キミ達が逮捕した連続爆弾犯が何者かの手引きにより脱走した。降谷はこの男を追跡中、何者かに襲われら首輪型の爆弾をつけられた」
「…それで、逃走した男は？」
「降谷がつけられたものと同型の爆弾が爆発し、死亡した」
「そんな…」
「じゃあ、あの時のって…」
佐々木さんがボソリと言うと、風見さんは話を続ける
「一連の動きは何者かによる罠だと、我々は見ている。降谷を誘い出すための」
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年5月4日 21時
