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宮野さんから聞いた話の内容からすると、安室さんは2日前からあの首輪の爆弾をつけられたことになる
でもどうして佐々木さんにも犯人はつけなかったんだ？もしかすると、自分の姿を目撃している人間かもしれないのに…
「なーコナン」
「あ」
「早く行こうぜ」
「そうですよ」
「うんうん」
「あ、あぁ…。由美兄ちゃんも一緒に来て」
「え？」
「ホラ、早く！」
宮野さんの手を引いて向かう
「な、なんか思ってたのと違うな」
「でも間違いないですよ。ここの6階って…」
「とりあえず行こうぜ」
「なんかこういうところ、BLで見たことが…」
そういや、宮野さんってBL好きだったな…
出入り口の先はすぐに細い階段があり、6階まであがっていく
「…ここですね」
薄暗い廊下のところどころに古い段ボールが積まれ、その先に少し開いたドアがある
「すみませーん。クリスティーヌさんに代わってプレゼントを受け取りに来た者ですけど」
「誰かいませんか〜」
その部屋はどうやらオフィスのようで、事務机や事務機器が並んでいたが、長い間使われていないのか床にはゴミが散らばり電話や受話器がぶらんと垂れ下がっていた
「人の気配はしないな…」
「プレゼントは覆われた布の中…」
「あれのことじゃねーか？」
元太が部屋の奥を指差した
窓際の事務机の横に大きな布で覆われたものがある
「大きいね…」
「運べるかな…平野先輩呼ぶ？」
「オレが行く。お前達はここで待っててくれ」
1人で部屋の中に入り、床まですっぽりと布に覆われた物の前で立ち止まり、しゃがんで布を巻くって中を見る
机の上には大きな箱が置いてあるようだ。箱をよく見ようとすると、スルリと布が外れた
大きな箱が現れた途端、正面のカバーが突然開いてゴトンと床に落ちた
箱の中に入っていたのは、ピンクと水色の液体が入った二つのタンクだった
タンクはチューブで中央の小さな空のタンクにつながり、その下にはタイマーが置かれている
「それがプレゼント？」
「なんだそれ？」
ドアの向こうでポカンとするアイツらとは違い、オレは青ざめる
「これは……」
目の前にある物を見たことがある
安室さんから送られてきた、松田刑事が解体していた爆弾と全く同じ物
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年5月4日 21時
