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3話 初日は? ページ8

1時間目は親睦を深めるための時間となり、2時間目からは普通の授業だった
音風はどうにか中学生らしく振舞っていた

殺「では、月風さん!!」

『えっ、あ、はい!』

ガタッと立ち上がれば「教科書の文を読んでください!」と言われる

『あ、はい!

(降谷さん、やっぱり偽名…慣れないなぁ)』

教科書を持ちながら朗読していく
そうこうしているうちに、時間はあっという間に過ぎた

烏間「どうだ、奴を殺す糸口はつかめそうか?」

お昼休み、様子を見に来た烏間がそう聞くと、「無理ですよ、烏間さん」と磯貝が嘆いた

前原「速すぎるって、あいつ」

『(目で追えないスピードだものね…)』

持参して来たお弁当の包みを広げれば、お弁当のふたを開ける
小さく『いただきます』と言い、箸をとって口におかずを運ぶ

前原「今日の放課後の予定知ってる?ニューヨークまでスポーツ観戦だぜ。マッハ20で飛んでく奴なんて殺せねッスよ」

烏間「その通り。どんな軍隊にも不可能だ。
だが、君達だけにはチャンスがある
奴は何故か君達の教師だけは欠かさないのだ
放っておけば来年3月、奴は必ず地球を爆発させる
削り取られたあの月を見れば、わかる通り…その時、人類は1人たりとも助からない
奴は生かしておくには危険すぎる!!
この教室が奴を殺せる現在唯一の場所なのだ!!」

焦る烏間にもぐもぐと口を動かしながら見つめる音風は頭の中で整理をした

『(落ちこぼれのクラス、彼等E組に与えられたのは…地球を救うヒーローになるチャンス…
だけどわからない。なぜあの超生物が地球を爆破しようとしているのか、なぜそんな時に彼等のクラスに担任としてやって来たのか…奴が現れたのは4月…あれ?確か3月に……)』

と、思っているうちに昼休みが終わった
音風はそのまま制服で警察庁へ行くのも行きづらいので、どうしようかと迷った

『んー…「お困りですか?」あ、降谷さん』

椚ヶ丘の正門の前に愛車のRX-7に乗った降谷。安室透がいた
どうやら迎えに来たらしい

安室「迎えに来ましたよ」

『ありがとうございます。助かりました』

ブレザーとネクタイを取り、メガネを外し髪ゴムを取れば月風から音風へと変わる
安室が持っていた音風のスーツの代わりを受け取る

『何から何まですみません…』

安室「僕がしたくてしてるだけだよ、気にしなくていいさ」

シートベルトを着用し、安室はエンジンをかけ車を走らせた

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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年11月25日 20時

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