探偵の姉は暗殺者です (ページ43)

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『おじ様を犯人に仕立て上げたとしても、もっと他の…他の人間がいるじゃないですか！
なぜおじ様を犯人に仕立て上げる必要があるんです!?』

安室『工藤、僕は国の国民である以前に警察官だ
僕達公安警察は何の為にあるのか、君の賢い頭ならわかるはずだ』

『だとしても、こんの酷すぎますよ!!後に残された者達の気持ち、わかってるんですか!?』

安室『工藤』

『蘭や英理おばさまだけでなく、おじ様を信頼している人達がどれだけ驚くのかわかって『工藤!!』！』

安室『君は今回の任務からは離れて欲しい』

『なっ…！』

安室からの言葉に音風は『な、何故ですか!?』と声を荒げた

安室『今回の件は、君には荷が重すぎる』

『外されたとしても、私は単独で調べます!!』

安室『あ、おい!!』

ブツッと電話を切ると音風は帰り支度をする為に教室に戻った
ズンズンと怒りを持ちながら机に戻りスクールバッグの中に教科書やらを入れた

カルマ「ん？帰るの？」

『ええ!!ムカつく人がする事を止める為!!』

カルマ「ムカつくって…」

『じゃあ!!』

カバンをひっ掴み走りながら教室を出ると音風は『愛国者…！』とムカムカしながら廊下を歩いた

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夕方になり、音風は警察庁でカタカタとキーボードを叩きながら事件を調べていた

「あれ、工藤さん学校は？」

『学生扱いしないで』

「す、すみません…」

『…それよりも、風見さんは？この時間は資料の作成とかなのに』

辺りを見回すが何人かの公安部の者もおらず、音風は頭を傾げた

「え、何も知らないんですか？」

『え？』

「風見さん達、毛利小五郎の逮捕に『ごめん、抜けるね!!』あ、工藤さん!!」

音風はバイクの鍵を引っ掴むと、急いで警察庁を出た
ヘルメットを被りエンジンをかけて毛利探偵事務所へと急ぐ

『(待って…！お願い！)』

ー毛利探偵事務所・自宅ー

毛利「だから知らねぇって！」

事務所の上にある自宅のリビングで、風見ら公安刑事に囲まれた小五郎は声を荒げた

風見「押収したあなたのパソコンから出てきましたよ。サミットの予定表、それから爆破された国際会議場の見取り図です」

小五郎は目の前に突き出された証拠の書類をまじまじと見つめた
まさか、自分のパソコンからそんなものが…!?

蘭「嘘です！父はそんな資料をパソコンに保存なんかできません！」

リビングの隅で鈴木園子と寄り添うように立っていた蘭が訴えた
園子も「そうよそうよ！」と同調する