探偵の姉は暗殺者です (ページ39)

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コナン「もしかしたらテロかもしれない」

阿笠「じゃが、サミットは来週じゃろ？事故かもしれんぞ」

阿笠博士を連れてリビングに戻ってきたコナンは、ソファの前に立ってテレビを見た

《警視庁の発表では、現時点で死傷した警察官の数、及び、事故か事件化については、調査中という事で明らかになっていません》

阿笠「警察官が死傷……心配じゃな」

阿笠博士が悲痛な面持ちでテレビを見ていると
「あれ？博士ー！」と光彦の声がした

光彦「博士、画面が消えちゃいました！」

阿笠「おお、今行くぞい」

子供達の元へ戻って行く阿笠博士を見送ったコナンは、再びテレビに目を向けて「そうか……」と呟いた

コナン「言われてみれば、サミット前にテロを起こしたら、ほんばんのけいびが厳しくなるだけだよな」

とソファに座っている灰原を見る
すると、灰原はなぜか凍りついた表情で俯いていた

コナン「どうした？」

灰原「……爆発直後の……防犯カメラの映像……」

コナン「何か映ってたのか？」

灰原「一瞬だったし、見間違いかもしれないけど……」

歯切れの悪い灰原に、コナンは顔をしかめる

灰原「あの人が……「ポアロ」で働いてる……確か名前は、安室透だったかしら……」

コナン「安室さんが……!?」

灰原「それに、音風さんも……」

コナン「姉ちゃんも…!!?」

煙と炎が噴き荒れる映像の中に、ほんの一瞬、傷だらけの安室と音風が映ったというのだ

ー旧校舎ー

前原「ま、まじで降矢なの？」

渚「うん!!メガネかけてなかったけど、間違いなく降矢さんだよ!!」

カルマ「渚君、その映像もっかい観れる？」

渚「え？あ、うん」

カルマにその映像を見せると「え」と目を見開かせた

殺「カルマ君？」

カルマ「音風お姉さんだ……」

「「音風お姉さん？」」

カルマの言葉に全員が口を揃えた

中村「音風…誰？」

カルマ「工藤音風、米花町の「ポアロ」って店で働いてるお姉さんなんだ」

三村「工藤…？どっかで聞いた事あるな…」

三村が頭を捻らせていると、「工藤ってまさか」と原が声を上げた

原「あの探偵の…!?」

三村「それだ!!全国に名を轟かせる名探偵!!」

カルマ「名探偵？」

三村「知らないのかよ!!どんな難事件もすぐに解決しちゃう名探偵!!弟の工藤新一とは5歳差の仲良し姉弟！」

岡島「結構ニュースとかでも言われてるよな」

音風の話題で持ちきりになるクラスで渚は「工藤音風さん」と呟いた