10話 毒です ページ31
数日後
殺「お菓子から着色料を取り出す実験はこれで終了!!余ったお菓子は先生が回収しておきます」
前原「給料日前だから授業でおやつを調達してやがる」
片岡「地球を滅ぼす奴がなんで給料で暮らしてんのよ」
『さて、片付けますか』
理科の実験、お菓子から着色料を取り出すのが終わり、あとは帰るだけ
音風は立ち上がり、片付けを始めた
と、その時
奥田「あ…あのっ、先生……毒です!!飲んでください!!」
「「(がく」」
『まあ』
奥田が殺せんせーの前に立ち、フラスコの中に入った液体を差し出していた
殺「……奥田さん、これはまた正直な暗殺ですねぇ」
奥田「あっ…あのあの、わ、私、皆みたいに不意打ちとかうまくできなくて…でもっ化学なら得意なんで真心込めて作ったんです!!」
杉野(お、奥田…それで渡して飲むバカはさすがに)
殺「それはそれは、ではいただきます」
((飲んだ!!))
奥田の渡したフラスコを受け取り殺せんせーはゴクッと飲んだ
殺「!!こ、これは」
にゅ
((なんかツノ生えたぞ))
頭の後ろから小さなツノが生えた
殺「この味は水酸化ナトリウムですね。人間が飲めば有害ですが、先生には効きませんねぇ」
奥田「……そうですか」
殺「あと2本あるんですね」
奥田「は、はい!」
殺「それでは」
試験管を受け取り、またゴクッと飲んだ
殺「うっ、うぐぁっぐぐぐ…」
バサッ
((今度は羽生えた!!無駄に豪華な顔になってきたぞ))
殺「酢酸タリウムの味ですね。では最後の1本」
三角フラスコを受け取り、また飲み込んだ
音風は『何、何が起こったの?』と聞いた
渚「奥田さんが用意した毒を飲んであんな感じに…」
『あの人、ホントに超生物なんだね』
渚「あははは…」
最後はどうなると思い、全員が殺せんせーに注目した
殺「( ˙-˙ )」
((真顔になった…変化の法則性が読めねーよ!!))
殺「王水ですねぇ。どれも先生の表情が変える程度です」
奥田「……はい…」
空になったフラスコ、試験管を受け取った奥田は肩を落とした
中村「てか先生、真顔薄っ!!」
前原「顔文字みてーだな!!」
殺「先生の事は嫌いでも、暗殺の事は嫌いにならないで下さい」
前原「いきなりどうした!?」
『豪華から貧相になったわね』
渚「降矢さん?」
サラリと言う音風に渚は「何言ってるの」と突っ込んだ
殺「それとね奥田さん。生徒1人で毒を作るのは安全管理上見過ごせませんよ」
奥田「…はい、すみませんでした…」
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年11月25日 20時