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6-2 ページ18

磯貝「え、…えーと…」

ジリッと地面を踏む
音風は『昨日まで精鋭部隊にいた相手に、ナイフが当たるのかしら?』と、高みの見物という顔で見つめた

磯貝「そんじゃ」

磯貝のナイフをスッと避ける
音風は『ほらね』と目を細めた

磯貝「…!!」

烏間「さあ」

前原「くっ」

磯貝が避けられたので、前原は一気に襲いかかる
前原の手を払い、避け、さばき、烏間は正確に2人のナイフを避けたりさばいたりし始めた

烏間「このように多少の心得があれば、素人2人のナイフ位は折れても捌ける」

渚(凄い…!!)

烏間「俺の知り合いなら、全てのナイフを避けて君達の鳩尾に拳を叩き込むだろうな」

『(絶対に降谷さんの事だ)』

「「くッそ」」

やけになった2人がナイフを振りかざし烏間に向けた
2人の手首を掴み足を払えば2人は地面に倒れこむ

烏間「俺に当たらないようでは、マッハ20の奴に当たる確率の低さがわかるだろう
見ろ!今の攻防の間に奴は、砂場に大阪城を造った上に、着替えて茶まで立てている」

((腹立つわ〜…))

烏間は倒れた2人を立ち上がらせる

烏間「クラス全員が俺に当てられる位になれば、少なくとも暗殺の成功率は格段に上がる
ナイフや狙撃、暗殺に必要な基礎の数々。体育の時間て俺から教えさせてもらう!」

ネクタイを締め直した烏間は「今日はここまで!」と言う

速水「烏間先生、ちょっと怖いけどカッコいいよねー」

倉橋「ねー!ナイフ当てたらよしよししてくれんのかな〜」

『(流石にそれはねーだろ…)』

着替えを行うために更衣室へと向かう一同
音風はナイフを上着のポケットにしまい込むと、坂の前で立ち止まった

『……?』

「(ニコッ」

『(赤髪の子…あの子が赤羽カルマ君ね)』

目が合った途端、坂の上に立つ少年はニコリと微笑んだ
それは本当に笑っているのかわからない笑みだった
音風も乾いた笑みを浮かべていると「どうしたの?」と渚が声をかけてきた

『あの子』

渚「?……!!」

指をさした方向には微笑む少年
渚は目を見開いた

渚「カルマ君…帰って来たんだ」

カルマ「よー、渚君、久しぶり」

乾いた笑みを浮かべ、坂を下りていく

カルマ「わ、あれが例の殺せんせー?すっげ、ホントにタコみたいだ」

いちご煮オレと書かれたパックを持ちながら殺せんせーの元へと向かう
音風は『さてと、不良君のお手並み拝見といこうかな?』と呟いた

6-3→←6話 赤羽カルマ



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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年11月25日 20時

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