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4-2 ページ11

殺「でもね、触手は正直です」

杉野を下ろしながら殺せんせーは話を続けた

殺「彼と比べて君は、肩に筋肉の配列が悪い。真似をしても彼のような豪速球は投げられませんねぇ…」

と、断言する殺せんせーに音風は『真似っこしたって再現できないものはたくさんあるもんね』と言った

渚「な…なんで先生にそんな断言できるんだよっ…」

殺「昨日本人に確かめて来ましたから」

渚・杉(確かめたんならしょうがない!!)

『有田投手が触手責めに!!…何してるんですか』

アメリカの新聞をファサッと見せてくる殺せんせーに、音風は英字を読み呆れた顔になる

渚「その状態でサイン頼んだの!?そりゃ怒るよ!!」

新聞の次に取り出した色紙には「ふざけんな、触手!!!」と書かれていた
順序が逆である

杉野「…そっか、やっぱり才能が違うんだなぁ…「一方で」?」

殺「肘や手首の柔らかさは君の方が素晴らしい。鍛えれば彼を大きく上回るでしょう」

『(フッ…』

殺「いじくり比べた先生の触手に間違いはありません。才能の種類はひとつじゃない、君の才能に合った暗殺を探して下さい」

『肩がダメなら肘や手首、足腰がダメなら体力…頭がダメならダメでもいいと思う…それ以外の物を磨き上げて武器にすればいい
武器や才能はひとつだけじゃない、私の元担任の先生が言ってくれた言葉だよ』

杉野「肘や手首が…俺の方が…俺の…才能か…」

嬉しそうにする杉野を見た後、殺せんせーと音風はゆっくりと歩き出した
それを見た渚はすぐに追いかけた

渚「殺せんせー!」

殺「!」

渚「まさか…杉野に助言(アドバイス)をあげるためにニューヨークへ?」

殺「もちろん、先生ですから」

『普通の先生はそこまでしてくれません。ましてこれから地球を消滅させるあなたが』

と、音風が言うと殺せんせーはある光景が頭の中をよぎった

殺「…、先生はね渚君、月風さん。ある人との約束を守るために君達の先生になりました。
私は地球を滅ぼしますが、その前に君達の先生です」

パシュッと渚の課題をマッハで採点していく

殺「君達と真剣に向き合う事は…地球の終わりよりも重要なのです」

『あら、96点』

渚のノートの採点を見た音風は『凄い』と渚の頭を撫でた

渚「…、殺せんせー」

『…採点スピードを誇示するのはわかるんですが、ノートの裏に変な問題書き足すのやめませんか?』

殺「にゅやっ、ボーナス感があって喜ぶかなと…」

『むしろペナルティですよ』

4-3→←4話 勉強も暗殺も



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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年11月25日 20時

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