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殺「でもね、触手は正直です」
杉野を下ろしながら殺せんせーは話を続けた
殺「彼と比べて君は、肩に筋肉の配列が悪い。真似をしても彼のような豪速球は投げられませんねぇ…」
と、断言する殺せんせーに音風は『真似っこしたって再現できないものはたくさんあるもんね』と言った
渚「な…なんで先生にそんな断言できるんだよっ…」
殺「昨日本人に確かめて来ましたから」
渚・杉(確かめたんならしょうがない!!)
『有田投手が触手責めに!!…何してるんですか』
アメリカの新聞をファサッと見せてくる殺せんせーに、音風は英字を読み呆れた顔になる
渚「その状態でサイン頼んだの!?そりゃ怒るよ!!」
新聞の次に取り出した色紙には「ふざけんな、触手!!!」と書かれていた
順序が逆である
杉野「…そっか、やっぱり才能が違うんだなぁ…「一方で」?」
殺「肘や手首の柔らかさは君の方が素晴らしい。鍛えれば彼を大きく上回るでしょう」
『(フッ…』
殺「いじくり比べた先生の触手に間違いはありません。才能の種類はひとつじゃない、君の才能に合った暗殺を探して下さい」
『肩がダメなら肘や手首、足腰がダメなら体力…頭がダメならダメでもいいと思う…それ以外の物を磨き上げて武器にすればいい
武器や才能はひとつだけじゃない、私の元担任の先生が言ってくれた言葉だよ』
杉野「肘や手首が…俺の方が…俺の…才能か…」
嬉しそうにする杉野を見た後、殺せんせーと音風はゆっくりと歩き出した
それを見た渚はすぐに追いかけた
渚「殺せんせー!」
殺「!」
渚「まさか…杉野に
殺「もちろん、先生ですから」
『普通の先生はそこまでしてくれません。ましてこれから地球を消滅させるあなたが』
と、音風が言うと殺せんせーはある光景が頭の中をよぎった
殺「…、先生はね渚君、月風さん。ある人との約束を守るために君達の先生になりました。
私は地球を滅ぼしますが、その前に君達の先生です」
パシュッと渚の課題をマッハで採点していく
殺「君達と真剣に向き合う事は…地球の終わりよりも重要なのです」
『あら、96点』
渚のノートの採点を見た音風は『凄い』と渚の頭を撫でた
渚「…、殺せんせー」
『…採点スピードを誇示するのはわかるんですが、ノートの裏に変な問題書き足すのやめませんか?』
殺「にゅやっ、ボーナス感があって喜ぶかなと…」
『むしろペナルティですよ』
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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2018年11月25日 20時