元殺し屋はヒーローになる28 (ページ32)

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241話 A組VS夜神月ページ32

青子side

数分前、緑谷のいる方向から大きな物音が聞こえてきた
ダツゴクの刺客が襲ってきたのではないかと思って動き出そうとしたら、シュヴァルが大丈夫だと言うけれど、それは安心できなかった

だから、雨の中を走って走って、たどり着いたら

『なんで、お前らが……』

気絶している緑谷を支えている爆豪や、A組がシュヴァルの言う通りそこにいた

あぁ…そういうことか

『エンデヴァーからの通信も…ホークスからの通信もなかったのは、このせい(・・・・)か…』

A組がいるから、私に通信をさせなかったのか
多分緑谷は私のところに行くために頑張ってたけど、A組がそれを阻止した…伝えようとしたことが伝えれず、疲労からくるものに抗えず気絶した…

『………………………で、何の用？緑谷を捕まえて…次は、なに？』

雨に濡れているフードを被って睨めば、全員が唇を噛む

「会いに来たんだ、お前に」

『会いに、来た…？』

「心配だから来たんだよ」

『心配…？』

どれもこれも、余計なお世話で余計なこと

『心配…心配、ね…そうしろ(・・・・)って、そうして(・・・・)って、誰が頼んだの？』

心配してくれなんて頼んでない

会いに来てなんて頼んでない

「これ以上、お前をひとりぼっちにさせないために来たんだ」

『……………………………それはどうも…余計なことしてくれる』

「余計なこと、そいつはよかった！さすがはトップヒーローと見込まれた野郎だぜ！
ンで、てめェは今…オールマイトみてぇに笑えてンの(・・・・・)かよ？」

笑うって、なんだよ

オールマイトみたいにって、なんだよ

トップヒーローみたいにって、なんだよ

『……笑えるために、笑ってもらえるために、安心してもらうために、安心できるために、やるって決めたんだ…私が行かなきゃって思った…やるんだよ…だから、そこどけよ……ヒーロー(・・・・)!!!』

「どかせてみろよ、ヒーロー気取りが!!!」

「キミが変わらない(・・・・・)のは知ってる、やるぞ諸君！」

「うん」

「「おう!!」」

変わらないことを知っているならやめてよ