検索窓
今日:1 hit、昨日:17 hit、合計:61,137 hit

11-3 ページ32

佐々木side





姉さんが死んでから3年が経った
姉さんを轢き殺し、松田さんを爆死させた犯人はコナンくんたちのおかげで逮捕された




俺の約3年の胸のつっかえも少しずつ取れ始めた











「しゅう!姉さんのお供物、食べちゃって〜」

「あぁ、うん」














姉貴に言われて姉さんの仏壇に供えているものを手に取って、線香に火をつけて手を合わせる






姉さんの仏壇には成人式で撮った綺麗な振袖姿の姉さんと、その近くには警察学校時代に撮った6人の姿を映した写真があった





左から諸伏さん、姉さん、松田さん、真ん中が伊達さんに降谷さん、萩原さんと並んでて姉さんは松田さんの肩に手を当てて中腰になって映る姿があった





そして、その写真の隣には松田刑事と無理やりに撮らされた姉さんの写真がある
2人ともカメラ目線ではなく互いに視線を切らして仏頂面で撮っていてこの時、伊達さんに怒られながら撮られてたけど、最後まで2人ともカメラに目を向けなかった










(姉さん。姉さんが死んでから3年になります
相変わらず、降谷さんは墓参りに来てくれてるみたいだけど、ここには来てないってことは仕事で忙しいってことだと思います)








手を合わせながら姉さんに心の中で語りかける














(姉さんが今、松田さんとどうしてるのかは知らないけど、また近いうちにみゃーちゃんと一緒に墓参りに行きます
あ、あとハロウィンにみゃーちゃんと一緒に渋谷に行ってきます。お土産たくさん買って帰ります)

「しゅー」

「なに」

「あ、ごめん。お姉ちゃんに手合わせてた?」

「今終わった。で、なに?」

「宮野くん、来てるわよ」

「!」










姉貴に言われて玄関に向かうと、みゃーちゃんがいた
嬉しくて「みゃーちゃん、いらっしゃい」と声を弾ませた



















“全く、無茶と無理だけはするなよ、秀鳴”












「!」

「…?先輩、どうかしましたか?」

「…ううん、なんでもない。ちょっと待ってて、すぐ着替えてくるから」

「ゆっくりでいいですよ…」












姉さんの声が聞こえてきた気がしたけど…気のせいとは思いたくなかった





だって、いなくなった気がしないから










いつだって姉さんは俺のそばにいてくれる



















でも、俺はこの時知らなかった







3年前のあの日、姉さんたちが関わった事件が再びこの東京で起きることを

12話 結婚式→←11-2



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (38 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
89人がお気に入り
設定タグ:名探偵コナン
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年4月25日 10時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。