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「え〜っ？ボク達家に連れ戻されちゃうんですか？」
「もうちょっとでこの暗号、解けるかもしれないのに〜!!」
「お前、佐藤刑事の言いなりだな」
「し、仕方ないだろ？彼女は２つ年上で先輩なんだから…」
「そんなんで結婚してからやっていけるの？」
「け、結婚って…ぼ、僕はこの前フラれたばっかりで…」
「あれで諦めちゃうんですか？」
「とんだチキン野郎だぜ…」
「そ、そりゃー僕だって諦めたくはないけど…でもなー…」
「3年前、自分の身を挺して病院の人たちを救った松田刑事には、とても敵いそうにないから…でしょ？」
「ど、どこでそれを!?」
オレが言うと高木刑事は焦ったように言うが、「でもね」とオレはすぐに言う
「佐藤刑事、松田刑事のことは同僚としてだと思うよ」
「へ？」
「だって、松田刑事には好きな人がいたんだよ」
「えぇっ!?」
「松田刑事が死んだ1週間後に交通事故で亡くなった白バイ隊員の佐々木梨花って人をね」
「その人って、まさか」
「あぁ…佐々木さんのお姉さんだ」
「「えぇっ!?」」
元太たちが声を上げて驚く中、「本当ですか!?」と光彦が聞いてくるのに「あぁ」と頷いた
「佐藤刑事が言ってたしな」
「まぁ、諦めるのも無理ないわ…。いなくなっちゃった人の思い出は、綺麗なまま封印されて一生その人の心に居座るって言うから…
誰かさんみたいにね」
(おいおい、オレはまだ死んでねぇよ)
近くのコンビニに寄って飲み物を買ってもらおうと高木刑事に停めてもらうと、「あれ、コナンくん」と佐々木さんの声が聞こえた
「しゅ、秀鳴兄ちゃん…！なんでここに…」
「今から東都タワーに行くんだ。コナンくんたちは？」
「あ、いや…」
その時、ふと思った
3年前の事件と同じだとすると、一つ目の爆弾は警察を誘い出すためにわかりやすい場所にある
しかも、血塗られたマウンドに登れ
赤…鉄の箱
「そ、そうか…東都タワーのエレベーターだ!!」
「え？」
高木刑事に東都タワーまで車を走らせてもらうと、大勢の人が押し寄せていた
ここに到着する直前に小さな爆発が起きてエレベーターが止まったらしく、しかも中には子どもまでいる
高木刑事が中の様子を見てからと飛び出していくのを見て、オレもドアを開けて外に出た
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2022年4月25日 10時
