9話 3年前 ページ24
コナンside
「ねぇ、教えてくれない?どうしてこの爆弾犯は警察を目の敵にしてるの?」
「コ、コナンくん!?」
佐藤刑事の車に忍び込んでいたオレが目つきを鋭くし運転している佐藤刑事に問いかけた
佐々木さんのことは気になるけど、どうしても今は事件が気になる
「それに、秀鳴兄ちゃんのことも…どうしてあんなに思い詰めてるのか…」
「………7年前の事件の時、爆弾犯は2人いたのよ
爆弾が仕掛けられた場所は都内にある2つの高級マンション…要求は10億円で、住人が1人でも避難したら即爆破すると言う条件だったわ…
ひとつはなんとか時間内に解体できたけど、もうひとつは手間取って仕方なく爆弾犯の要求を飲むことにし、起爆装置のタイマーは爆弾犯のリモコンによって止められて住人は全て避難し事件は終わったかに見えた…
ところがその30分後、突然爆弾犯の1人から警察に電話が入ったのよ…
爆弾のタイマーがまだ動いてるってどういうことだ?ってね
多分、その頃テレビで流れた事件を振り返るVTRの部分だけを観て勘違いたんだろうけど、警察は爆弾犯を確保する絶好のチャンスだと思い、話を引き伸ばして逆探知に成功し電話ボックス内にいる爆弾犯を発見…
でも運悪く、慌てて逃げた爆弾犯は逃走中に車にはねられて死亡…」
「じゃあどうして爆弾犯がもう1人いるってわかったの?」
オレの問いかけに佐藤刑事は「止まってたはずのタイマーが再び動き出して爆弾が爆発したのよ」と答えた
「安心して爆弾を解体していた爆発物処理班を巻き込んでね…。事故死した爆弾犯の住所はすぐに突き止めたけど…わかったのは誰かと2人で住んでいたことだけ…
多分、もう1人のその爆弾犯は思ったでしょうね…我々警察が嘘の情報をテレビで流し、仲間を罠にかけて殺したって…」
「…じゃあ、秀鳴兄ちゃんのことは?」
「…彼には言っていないけど、彼のお姉さん…佐々木梨花さんを轢き殺したその犯人が爆弾犯なのよ」
「えっ!?」
「事故後、彼女を轢いたのは自分だって言うファックスをわざわざ警視庁に送りつけてきたのよ
このことについて、佐々木家には伝えずに警察が捜査しているけど、進展はなし…」
「じゃあ、秀鳴兄ちゃんはこのことを…」
「知らないわ。それでも、あんなに思い詰めるのは…多分、梨花さんと松田くんのことね…」
「ど、どうして?お姉さんのことで思い詰めるのはわかるけど」
「あら、言ってなかった?梨花さんと松田くん、両想いなのよ」
「えっ」
89人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年4月25日 10時