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肩を落として呆れている佐々木に「約束だぞ」と肩を叩くと目を瞬かせたあと『あぁ』と佐々木が笑った














『松田は7日に何かあるのか?』

「ハギの命日だからな。爆弾犯が動くとしたらその日だ」

『……そうか』

「安心しろ。絶対に生きて戻ってきてやる。お前と夕方デートだしな」

『デートって…』

「デートだろ?渋谷のスクランブル交差点に待ち合わせ。遅れんなよ」

『…わかったよ』

「とびきりいい格好してこいよ。んじゃあな」













歩き出した俺は少し歩いて思い出して「やべ」と振り返って佐々木の元に駆け寄る









『どうした、忘れ物か?』

「これ、渡してねえからな」

『…?名刺…?』

「今日もらったんだよ。1番に渡すのはオメーだな。あ、お前も名刺作っただろ」

『え?あ、あぁ…』

「ホラ」

『?』

「交換」

『あぁ…』










佐々木は名刺ポケットから名刺を取り出すと『はい』と俺に手渡してくる
受け取った名刺を眺めていると『巡査部長か』と佐々木が言う










「あぁ、まぁそんなもんだな。お前もか」

『あぁ』

「んじゃま、どっちが早く昇格するかだな」

『そうだな』











受け取った名刺をポケットに入れて俺は再び歩き出した














「ちょっと、どこ行ってたの?」

「あ?デートの誘い」

「は?」



















ー11月5日ー









護送で留置所と拘置所を行ったり来たりで1日が終わりそうになり、今日は1日行っていない交通部に行くことにした
夕方ごろ、あいつがいるのかと聞かれれば首を傾げる。あいつはいつの間にか帰ってたりするからだ












『松田?』

「え?」

『何してるんだ?』

「…もう帰んのか?」

『あぁ…お前は帰らないのだろう?泊まり込みだと佐藤から聞いているが』

「あぁ、まぁ…」

『あまり煮詰めすぎるなよ…』

「……………止めないんだな」

『止めたところで聞かないだろう?お前にブレーキがあるなら何度でも止めるが』

「ハハハハ」

『………………』










呆れたため息を吐いて佐々木に俺は少し眺めた後「んじゃま、7日の日忘れんなよ」とだけ言って一課の方に戻った













『……デート』

「うおっ、佐々木。何顔赤くしてんだ?」

『なっ…別にしたいないっ!』

「いや、風邪ひきみたいな顔じゃねぇか」

5話 観覧車→←4話 約束



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作者名:サッカーバカ | 作成日時:2022年4月25日 10時

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