元殺し屋はヒーローになる13 (ページ7)

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93話合格後ページ7

「ねぇ？まさかとは思うけどさ～…今までの一連の大事件を仕組んでたのってさ～」

「おや、リア…今気づいたのですか？」

「別に気付いてなかったわけじゃないけどさ～…
ソレって、ちょー怖くね？」

「そうですね…。本当に彼女は恐ろしいですよ」

「でも、そうだとしたらほんっとうに怖すぎるッスよね～
俺、もうあの子を怒らせるのマジでやめるッス」

「まぁ、あの草食動物が馬鹿みたいに動いてるのは本当のことだな…
裏の顔、あの顔はファンシーズが作り出した訳でもなんでもねぇ…アレは鬼だ」

薄暗い中、テーブルに置かれた写真や地図

彼らはこの先の事件に深く関わることとなる

“ヴィラン”

「フフフ…夢の中でも現実の中でも、君は本当にスキがないね…レモント」

それが吉と出るか凶と出るか

神のみぞ知ることである

ー時は過ぎ…12月初旬ー

『はあ？雪降ってるとか聞いてないんだけど、ちょー寒いのって何？
爆豪かっちゃん、暖とるのにちょっとひっつかせろ』

「なんでだクソが」

今日は爆豪かっちゃんと焦凍の仮免許最終日

補講に合格さえすれば、晴れて2人は仮免許を持ったひよっこになる

そして、ひとつ…気になるもの

「夜神月少女？」

『トイレ行ってきます』

会場から抜け出し、スマホを取り出してイヤホンを耳にかけた

《それでは、今週のニュースを振り返って参りましょう
ライフスタイルサポートメーカー大手、「デトネラット社」が、ヒーローサポート事業への本格参入に踏み切りました》

『………………。………(ﾌｰ』

“超常”が起きて混乱の後、人々が平和を望み、超常との共存を図り始めた頃

異能者の間で一つの思想が流行した

抑圧ではなく、解放を

異能の自由行使は人間として当然の権利である

《俺の調べで言えば、お前を勧誘しにきたあの男…「四ツ橋主税」…
そいつは、解放主義者をまとめあげ“異能解放軍”を結成し、自らを「現在を壊す者」、デストロと名乗ってるそうだ》