元殺し屋はヒーローになる13 (ページ6)

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「で、俺等を呼んだってことはガチな方ってことなんでしょ？」

『さすが、話が早くて助かるよ。私はこれからしばらくは忙しいから連絡や報告は兄さん達を通してくれればいい

あとはそうだな…。先にいる同胞とは仲良くしてね』

「「はーーーーーーーい」」

「珍しいですね。勝手に動いていいと言うなんて」

『…そう？
みんなに指示を出してみるのもいいけど…好きに動かすのもいいかなって

それより、例の事本当なの？』

「はい。近々そうなるやもしれません」

『…わかった。そっちは任せるよ』

「わかりました」

クスクスと笑う彼は、やはり裏では黒なのだろう

「ねぇねぇ、ロゼリアちゃん」

『ん？』

「オレぇ、ロゼリアちゃんと一緒にいたいんだけどぉ？」

『ダメ。リアはアルと一緒』

「え～～～～」

「ロゼリアさんを困らせていけませんよ、リア」

「ちぇっ～～～～」

つまんねー。と、カウンターのあるそちらに歩いて行き、冷蔵庫を物色して夜食を作り始めた

「まったく…リアの気分屋はほとほと困ります」

「おや、それが楽しいんじゃないのかい？」

「バレましたか」

「…ッチ、まだいたのか」

「おはようございます、ライアンさん。相変わらず、夜行性ッスね」

「うるせェ」

『寝過ぎなのはいいのかな？ライオン君？』

「…………ハッ…。か弱そうなウサギの見た目に、裏じゃ獰猛な動物だっていうテメェからのその言葉は腹が立つぜ」

『褒め言葉じゃん、ありがとう』

「それより、ロゼリア。そろそろ帰らなくていけないのでは？
明日は大事な日だと言っていましたし」

『ああ、そうだった…。引率の………んじゃ、帰るよ』

「えーーー、帰るのー？夜食作ったのに～」

『早起きしないといけないからね』

玄関に向かうと、もう10人以上の見送りがいた

「ロゼリア、気を付けろよ」

「計画は失敗させないからさぁ」

「任せてくださいね」

『…ファンシーズの名を汚したら、どうなるかはわかってるね？』

「「………」」

『…頑張ろうね』

世の中が暇になる、そうなる日が来るために

(今日も奮闘する)