元殺し屋はヒーローになる13 (ページ3)

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“ワン・フォー・オール、元々あいつから派生して出来上がったんだろ？
複数“個性”の所持。…なるほど、あいつとおんなじじゃねぇか”

そうだろ。と目だけで言われた気がして『言いたくないこと言わせやがって…』と、毒を吐いた

“で？どうなんだよ。オール・フォー・ワンに拐われた夜神月よォ？”

“爆豪少年!! 夜神月少女にその態度は”

“別にいいですよ。私本人も気にしてませんから
とにかく、緑谷のあの黒い鞭の“個性”の暴走
またああいったことにならないように、もっとその力を知る必要があります”

と、いうのが一連の流れである

「危機感が足ﾝねﾝだよ
もっとボコしゃあ、ひょっこり発現すﾝだよ。んで、その状態のてめーを完膚なきまでにぶちのめして俺が1番」

『モチベーションを抑えんかい』

粘着強のガムテープを爆豪かっちゃんの口に貼り付けた

むがーーーー！と叫びながらガムテープを外そうとする爆豪かっちゃんを放って緑谷に『力について、他に聞いたことは？』と聞いた

「……僕の気持ちに呼応するのなら、あの時僕は…今扱える力じゃない。そう判断した」

またブツブツが始まり爆豪かっちゃんはなんとかガムテープを外したのか、「帰る!!」と体育館を出て行く

「…大丈夫かい？」

『………私の方でも色々と考えてみるよ。とりあえず、今は肩の力を抜くこと』

「…うん」

アライアンスのドアを開けた途端、「バカヤローーー!!」と叫び声が聞こえてきた

「てめー!! 弱音吐いてンじゃねー！」

「しかし…今日、俺は完全にお前に上を行かれた」

「俺は金属故に熱に耐えられる!! だが!! 金属故に限界硬度がある！打てば打つほど硬くなるてめーとは違ってな！
俺とオメーは!! 違う強さがあんじゃねえのか!?」

「てつてつーーーーー!!」

『てめェらは…………騒ぐことでしか友情を確かめ合えねぇのかァーッ!!!』

「「ぐぶごっ」」

腹パンを決め込み、しばらく騒ぐことのない2人を見下ろした後、反省と交流を兼ねて遊びにきていたB組に挨拶をして晩ご飯であるビーフシチューを持って席についた