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“これなら完全に「個性」を消滅させられる”
“ただ時間とコストがかかりすぎやすね
5発分精製するのに1ヶ月かかってますもの”
“独学のチンケな設備だからだ。しかるべき環境を整える
オール・フォー・ワンが消えた今がチャンスなんだ
モタモタしてる時間はない
それに、整えることは破無に任せてある”
青子side
「撃て!!!」
その言葉にゾッとして考えた
たった数秒、その数秒であらゆることを頭の中に駆け巡らせた
どこを狙ってくる!!?
あの弾の重みは知ってる
私が死ぬほど頑張って
音本が無駄撃ちできないことも知ってる
透過するセンパイか!?
あの人に当たれば、形勢は逆転してしまう
ううん、違う!!
お兄ちゃんが弾を放った時点でもう気づいてる
クロノは気絶してる
考えろ、敵になったつもりで
私なら誰に撃つ!?
誰に撃てば勝てる!?
どうすれば、ここにいるセンパイに一撃を入れれることができる!?
“あの子達が笑えないままなんて、そんなの絶対許せない!!”
(センパイの本音!!!)
向けられた銃口に息を飲み、エリちゃんを抱きしめる
この時、センパイは理解した
殺意が向くたび、泣くでも叫ぶでもなく、目を瞑り黙って歯を食いしばるエリちゃんの表情
何度も謝り続ける私のこと
それは、受け入れるほかない痛みに備え、耐え忍ばんとする私たちの習慣
痛みと恐怖によって、刻み込まれてしまった絶望
私たちはソレを身をもって知っている
センパイは迷わずに覆いかぶさってきた
パサッとフードが外れて顔が合わさっても、センパイは笑顔でいてくれた
ﾄﾞｯ
鈍くて重々しいその音は、絶望の音
『センパイ…!!』
「“個性”なんてものが備わってるから夢を見る
自分が何者かになれると…精神に疾患を抱えるんだ
笑えるな！救おうとしたその子達の力で、お前の培ってきた全てが今！無に帰した!!」
『センパイ!!』
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うさぎ - 続編おめでとうございます。これからも応援しています。 (2020年6月1日 19時) (
レス) id: 1ab5dd9ceb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サッカーバカ
| 作成日時：2020年6月1日 15時
