元殺し屋はヒーローになる11 (ページ39)

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『私は許さない。何十年と生きてきて、人々の笑顔を守った平和の象徴オールマイトを笑ったお前のこと
もちろん、私のことを憎んだっていい、嫌ったっていいよ
いつでも挑戦しておいで。でもね、私はあんたよりも強い
人よりも“個性”の訓練をあんたの歳よりも小さい頃から血反吐を吐くように頑張ってきた
その努力を誰にも笑わせない

ちょっと人を操れたからっていい気になるなよ』

「こんなの程度が」

『低いも高いもねぇんだよ』

「(ﾋﾞｸｯ」

『いいか。人は弱い。簡単に死ぬ生き物だ
明日を生きれるのは、毎日敵と戦ってくれているヒーローや警察のおかげだ
お前がこうやって綺麗な服を着て、美味しいご飯を食べて、あったかい布団で寝れるのは、ヒーローや大人のお陰だ

お前のためにどれだけの人が時間を費やしてると思う？
自分一人で生きてると思ってるの？
あんたを学校に通わせるためのお金は？ご飯を食べるためのお金、服を買うためのお金、あんたの私物を買うためのお金、あんたが安心して暮らせるように使うお金…
それをお前は自ら全て払ってる？払ってないよね？
全部お前の親や大人がしてきてることなんだ
お前は、自分の親にすらも敬意を払わず、育ててもらっている恩を全て仇で返すところだったんだぞ

お母さんもお父さんも、お前のじいちゃんやばあちゃんも、大事な人たちがお前のためにどれだけ頑張ってるか見たことある？
金を稼ぐのだって簡単じゃない。他の人に怒られながら、必死に稼いでるんだ

偉そうな態度をとりたけりゃ、大人になれクソガキ』

ゴツン、と強めに殴ってやれば悔しいのかなんなのか知らないが泣いていた

「おい。てめェが先導者だろ」

「！」

「いつまでも見下したままじゃ、自分の弱さに気付けねェぞ」

「(ﾋﾘｯ」

「先輩からのアドバイスだ。覚えとけ」

『それは、緑谷のこと？』

「うるっせぇんだよ」

パンパンと爆豪かっちゃんの背中を叩き、降りてきた子供達に囲まれている焦凍の元へ歩いた

爆豪side

「あの人は、なんなんですか。僕に散々言っておいて、上から………っ」

「…………てめェは知らねェからそうやって思えるんだよ
あいつは、ガキの頃…てめェよりまだ小せえ頃に神野で暴れた敵に拐われたんだよ」

「!?」