元殺し屋はヒーローになる11 (ページ31)

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「特に貴様だ!! ヒーローになる気はあるのか!!?」

「まず糞じゃァねェんだよ」

「指導ー!!」

ギャングオルカに投げ飛ばされた爆豪かっちゃん

「どうしたら糞が人間様を救えるか!!?」

「………肥料とか間接的に…………」

「指導ー!!」

焦凍、そこじゃない

「戦闘力、機動力だけで人は人を称えるか!!?」

「サーイエッサ」

「指導ー!!」

夜嵐、お前は日本語を勉強してこい

「貴様ら3名が十分な戦闘力を持つことはわかった。だがそれだけだ
要救助者への不遜な振る舞い、周囲の状況を無視しての意地の張り合いなどの愚行…！
ここにいる夜神月のどれをとってもお前達は遠く及ばん!!
今日は貴様らに特別な試練を与える!!

貴様らに欠けているモノ、それ即ち“心”!!
差し伸べた手を、誰もが掴んでくれるだろうか!? 否!!
時に牙を剥かれようとも、あなたそこにある限り、救わねばならぬ!!

救う、救われる、その真髄にあるのは、心の合致、通わせ合い!! さァ超克せよ!!

死闘を経て、彼らと心を通わせてみせよ!! それが貴様らへの試練だ!!」

『構えんな、構えんな』

戦闘態勢に入るこいつらにそう言って、開け放たれたドアからわらわらと入ってくるのは子供だ

「ダッセー！ばくだん!! ダッセー!!」

「もおおおお、ちゃんと言うこと聞きなさいってば!!!」

(先生がオロオロしてちゃ、子供もそりゃ聞かねェよ)

涙を溜めている女の担任の先生

「市立間瀬垣小学校の皆さんだ。責任を持って児童をお預かりします」

「よろしくお願いします」

「死闘は!!」

『子供(ガキ)相手がこの上ない死闘だろ、お前にとって』

叫んだ爆豪かっちゃんに突っ込むと、「ほぎゃあああ」と泣き叫ぶ子供

「みんなァ、タクトくんが泣かれた!!」

「泣かしてんじゃねー、バクダン!!」

「泣いてんじゃねーーーーーーー!!」

(ダメだこいつ…)

子供(ガキ)の扱いは、わかばパークで慣れたが、マセガキという小学校の名の通り、マセガキばかりだ

「いるんですよねェ。そうやって頭ごなしに怒鳴ってれば思い通りになると思ってる大人…
ま、響きませんよね」

「「なんだこいつ!!!」」

爆豪かっちゃん、意見が一致して嬉しいよ