元殺し屋はヒーローになる11 (ページ30)

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「おい、肉。そいつにケンカ売んな」

「肉倉精児である!!」

『…何回言ったらわかるんだァ？アホども』

ズモモモモ、と黒いオーラを醸し出せば爆豪かっちゃんと焦凍はビクと体を揺らす

「うわ、美人怒らせたらマジ恐怖」

「む」

『お肉センパイ、ですよね？一次で爆豪かっちゃんと切島と上鳴にやられた
ザマァな結果、お疲れ様でした』

「貴様…!!」

『士傑生のセンパイだかなんだか知らないけど…こいつらに負けたってこと覚えときな？
あんたは現場に出て自分の私怨で動くタチだってあの時、大勢の人間に思われた
これからどう変わっていこうが、試験での動きは一生あんたに付き纏う

現場じゃそういう奴は、足手纏いになる』

お肉センパイに散々煽った後、4人を送り出す

コスチュームに着替えた4人が出てくると、焦凍と夜嵐はそば派かうどん派なのかの議論をし合っており、爆豪かっちゃんは「虫唾が走る」とイラついていた

「えー本日はここ総合体育センターをお借りしての講習です。
最近逆に寝るのが恐くなってきました。目良です。今日もよろしく」

(いや、薄く笑ってる時点でやばい)

口には出さなかったが、心の中でそっと吐いた

「焦凍ォオオオオ!!! お前はこんなところでつまづくような人間じゃない！
格の違いを見せつけるのだァア!!」

『…………………………』

「おい、ナイフしまえ」

『ちょっと、殺ってくるわ』

「ヤメロ」

ガツッと肩を押さえ込まれたので、渋々、本当に渋々にナイフをしまった

目良さんの声と共に、ギャングオルカが入ってきた

「今日も懲りずに揃ったか。あのぬるい試験にすらふるい落とされた落伍者どもめ」

『お久しぶりですね、ギャングオルカ』

「夜神月!!」

『今日からよろしくお願いします』

「無理のない範囲でやれ」

『はい』

ニコリとよそ行きの笑顔で返せば、「腹黒」と爆豪かっちゃんに言われたので、容赦なく爆豪かっちゃんの腹に肘鉄を入れておいた

「貴様らはヒーローどころか底生生物以下!! ダボハゼの糞だとな!!」

「「サーイエッサー!!」」

(なにこれこっわ)