元殺し屋はヒーローになる11 (ページ27)

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『ははははっ…わかってるくせにさ…』

「それより、病院を抜け出してもよかったのかな？」

『ダメに決まってんだろうが。てめェのおかげで、スマホも解約、おかげで連絡先もパァだ
何してくれんだよ…』

病院からそう遠くないココ…泥花

「キミは一体…何者なんだい？」

『………………………』

「ここまでの手の込み入り方、そして…………人を操る力…実の兄に……何度、嘲笑ったんだい？」

『さぁねぇ？私のことを理解してるのは、私だけだ』

誰を嘲笑おうとお前には関係ない。と笑ってやれば、相手は「確かにそうだ」とワインを飲んでいる

『で、要件は？』

「…異能「オーバーホール」。キミのその異能を買いたい!!」

『あ？』

ピクリと眉を動かし、何言ってんだと言わずに顔に出す

「キミも、壊したいだろう？」

『………………』

「キミのその異能は、こちら側で有意義に使えるものなのだ!!」

『………………………』

「良い返事を、待っているよ」

渡された名刺を受け取り、『二度とねぇよ』と吐き捨てた

．

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『ああ、私です。接触成功、これからは手筈通りに進めます
そっちもどうぞ頑張ってくださいね』

《リョーカイ、ロゼリア》

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「なーんか、また大変なことになりそう」

「こちとら20年も生きてるけど、あんな子初めて見た」

「世界を覆すヒーローの誕生…。各国首脳からしたら、異次元なんだろうけどね」

「ミスト…あの子、どうなるのかな」

「…………レモントは、大丈夫だよ。なんたって」

“神に愛された人間”だから

誰が子守唄を唄ってる

ねんねんころりこんころり

息を忘れてこんころり

今度は誰が血を流す?

「今宵から始まるパーティー…誰が止められよう？」

不気味に笑うソイツは、闇の中