元殺し屋はヒーローになる11 (ページ33)

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「おい」

『…悪い』

なんでもない。と子供(ガキ)が届かない場所に作り、爆豪かっちゃんから装備を受け取った

そこにポスンと置いておき、軽くガラスを嵌め込み取り出し可能に簡単に造る

「つーか、『心を掌握』って、課題がユルフワでなにをどうしたらオケオケか不明ー」

(そのギャル語が不明だが)

懐いてもらおうとしているケミィさんだが、女子ってのは怖い

《ハウエバ、なにをどーしたらいいのさ。なにを所望よ、先生!!》

「はい…。小学校低学年は人格形成に於いて大切な時期です…
“個性”の違いが大きく影響するため、カウンセリングを行い、健やかな精神を育めるようサポートするのですが…カウンセリングも万能ではありません
このクラスの子達は私たちに心を閉ざしてしまいました

私の責任であることは承知しています………！ですが…！
夢に向かって励んでらっしゃる皆さまと触れ合うことで、真っ直ぐな気持ちを思い出させてあげれば…」

一度心を閉ざせば簡単には開かない

当たり前のことをこの人は、できると言っているのだ

『…先生さ、自分にも非があるって言ってるけど、心を一度閉ざしてしまえば簡単には開くことはできないんだよ？

一度傷つけられ、人に裏切られたその人が、他人を信用するなんてことできると思う？』

「そ…それは…！」

『できると思ってんならあんた、アホだよ』

「おい、青子!!」

『…一般論すらも理解できない先生に、子供がついていくわけないじゃん
泣いてメソメソして下向いて、自分が悪い、ごめんなさいで済ませられるほど、世の中甘くない
あんた、もっかい学び直したら？人間全て』

さすがの焦凍も「言い過ぎだ」と言ってくるが、なにが言い過ぎなのだ？

事実を述べただけなのに

『私には父も母もいないよ。当たり前
私が産まれた後すぐ、兄と一緒にオヤジ様のもとで育った
おかげで今はこんなに大きくなれた。オヤジ様が私を育ててくれたおかげでね

子供(ガキ)が閉ざした心のドアを無理やりこじ開けたところで、意味がない
泣いてる暇あるんなら、これからどうしたらいいか考えろっての
メソメソ泣いてる人間ほど、何もできない無力な人間なんだよ』