元殺し屋はヒーローになる11 (ページ3)

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「壊理さんと破無さんと遭遇した際、キミは物事を円滑に進めるために一度“見過ごした”のだろう？」

「そうだ……」

確かに、そうだ

あの時、サーの調査の支障になると思ったから

「そして大方、我々の計画を察知し、後悔、壊理さんと破無さんを救ける？
壊理さんと破無さんをミノにして、自分が楽になりたいだけだろう？」

………ああ、そうさ！

「見よ、酒木。行ってしまう！私は若の野望に！若に必要とされている！
ついて行かねば！共に歩み！成就の喜びを分かち合うのだ」

必殺

ファントム・メナス!!

「そうだ」

おぞましい業を背負わされていると知った！

あの子達にとって残酷な言動を見せた！

それでも俺たちが傷つくことより地獄へ戻ることを選んだ！

あんなにも優しい子たちが…！

「酩酊どころじゃない感覚をいつも味わってる」

(通形ミリオは、弱いことを受け入れてきた男だった

雄英のことを調べる時に、ビッグ3を知ることがあって特に彼に興味を持った
自分の弱さを受け入れてきたからこそ励むことができた
心も同様、彼にとって弱みとは隠すものではなかったのだ

弱さは前提、もう彼は揺れることはない…)

「あの子達が笑えないままなんて、そんなの絶対許せない!!」

2人を殴って、治崎の元へ向かう

「治崎!!」

治崎の脇にいるハナちゃんに当てないように、抱えられているエリちゃんを通り越して、蹴りを入れてハナちゃんとエリちゃんを抱き抱える

「なんで…！」

『来ちゃ…ダメ』

「あの人に殺されちゃう」

そうやって言う2人に、「もう決してキミたちを悲しませない」と伝える

「大丈夫!! 俺がキミたちのヒーローになる！」

まだ平衡感覚が鈍るが、それでも虚勢する

「戻ってこい、壊理、破無。殺されちゃう？
何度言ったらわかるんだ。お前たちは人を壊す、そう生まれついた」

「ダメ…！」

『やっぱり…』

「聞かなくていい！」